08.10
スティーブ・ジョブズ氏のタートルネックはイッセイミヤケだった。三宅一生さん死去、海外メディアも報道
世界的に知られたファッションデザイナーの三宅一生さんが、8月5日に亡くなったとNHKなどが報じた。84歳だった。
三宅さんは1938年、広島県生まれ。多摩美術大学を卒業後、フランスに渡り、パリのオートクチュールの学校で学んだ。ブランド「イッセイミヤケ」を立ち上げ、デザイナーとして世界的に活躍。生地を立体的に縫い合わせるのではなく、平面の布を身体にまとわせる「一枚の布」の発想でデザインされた衣服は高く評価を受けた。
ジョブズ氏のタートルネックはイッセイミヤケだった
この三宅さんの訃報を、海外メディアも速報。BBCは8月9日夕、「大胆なスタイルやフレグランス、スティーブ・ジョブズのタートルネックなどで知られる日本のファッションデザイナー、三宅一生が84歳で死去」と報じた。
その後に三宅さんの功績を詳しく伝える記事を配信し、広島県出身の三宅さんが7歳の時に被爆したことや、2009年にNewYorkTimesに寄稿したことなどを伝えたほか、米Apple社の共同創業者であるスティーブ・ジョブズ氏からタートルネックのジャンパーのデザインを依頼され、「1着175ドルで100着を作ったと伝えられている」と報じた。
CNNも三宅さんの歩みを詳しく報じ、「スティーブ・ジョブズは1980年代以降、ほとんどイッセイミヤケの黒いタートルネックを着用していた」と伝えている。
Newsweekは「イッセイミヤケのタートルネック:どのようにしてスティーブ・ジョブズの特徴的なルックとなったのか」と題した記事を配信。「(イッセイミヤケは)年齢や体格に関係なく着られるよう、常識的で無駄のないスタイルで知られている。そのため、シンプルで洗練されたデザインを得意とするジョブズが、作品に惹かれたのもうなずける」と報じた。
2011年に亡くなったジョブズ氏。生前に語った内容として、三宅さんがデザインしたソニーの社員の制服に目を留めたことがきっかけで、三宅さんと出会ったと伝えている。その後、ジョブズ氏は自分のために黒のタートルネックを作ってほしいと頼んだという。
Source: HuffPost