元「関東連合」山口哲哉容疑者をタイから日本に送還、詐欺事件で指名手配

2025
04.10

タイ観光警察は2025年4月9日、特殊詐欺事件で日本から指名手配されていた山口哲哉容疑者（46）を日本に送還したと発表しました。山口容疑者は、カンボジアを拠点とする詐欺グループに関与していたとみられ、タイ・バンコク市内で身柄を拘束されていました。

山口容疑者は、かつて暴走族グループ「関東連合」に所属していた人物で、現在はカンボジア・プノンペンにある日本料理店「胡蝶（こちょう）」の実質的オーナーとされています。この店から詐欺グループの拠点に弁当を提供していたということです。

詐欺グループではすでに男女6人が逮捕されており、山口容疑者がトップの立場にあったとみられています。また、タイやミャンマー、ベトナムなど東南アジア各地を行き来しながら、広範囲に詐欺に関与していた疑いもあります。

タイ観光警察は、日本側の要請に基づいて非公式な協力を続けてきた結果、バンコク市内での拘束に至ったと説明しています。今回の送還は、日タイ間の連携による国際犯罪対策の一環であり、観光業への悪影響を防ぐ意味でも重要な措置だとしています。

山口容疑者は、日本到着後の取り調べに対し、「関係ない。まったく知らない」と容疑を否認しているということです。