02.09
首相秘書官らの差別発言に、全国のLGBTQ当事者が連帯。北海道から沖縄まで、法整備を求め声をあげる
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LGBTQの人権を守り、差別を禁止する法律を――。
岸田文雄首相の前秘書官が、性的マイノリティについて「見るのも嫌だ」などと差別発言したことに対し、北海道から沖縄まで全国のLGBTQ当事者たちが声を上げている。
全国プライドネットワーク(JPN・日本国内で開催されるプライドイベント主催団体のネットワーク)に参加する団体も、SNSに声明を投稿。
「法律がないと、いつまでも公的な立場にある人たちからの差別発言が終わりません」「理解増進法ではなく差別禁止法を」と訴えている。
さっぽろレインボープライド(北海道)
📣📣📣緊急宣言•拡散希望📣📣📣
各地のパレードと連帯して、さっぽろレインボープライドはこちらの署名運動を応援します💪😤💥💥
誰のアイデンティティも脅かされることのない、多様性溢れる国であってほしい。
その願いを、みんなでかたちにしていきましょう‼️
— さっぽろレインボープライド (@SPRrainbowpride) February 7, 2023
はままつレインボープライド(静岡)
政治家の発言を受けて、辛い思いをしている人が沢山いると思います。
差別発言をする人はいますが、その発言に対して、NO!と言う人たちもいる事も知ってください。
理解増進ではなく、差別禁止を!はままつレインボープライド
実行委員会
https://t.co/ZIFkiPfbXe— はままつレインボープライド #HRP (@Hamamatsu_HRP) February 7, 2023
九州レインボープライド(NPO法人カラフルチェンジラボ)
今までたくさん傷ついてきたのに、いまだに傷つけられる。次は誰を傷つけるつもりですか? 謝ったら終わりですか? 人がタヒんでもおかしくないことを発言しておいて・・・。本当に怖いです。
もうこんな差別やめにしませんか?
署名はこちらから→ https://t.co/hmEPswKjb5pic.twitter.com/BM3q7g1tq0— NPO法人カララボ & QRP2023 (@cclabo_npo1) February 7, 2023
さいたまレインボープライド
国政中枢の差別発言からメディアやネットを通じて新たな心無い差別発言を見聞きする機会が増えてきています。
Saitama Rainbow Pride は、理解増進法ではなく差別禁止法を求めます!#saitamarainbowpridehttps://t.co/6Jd3HBreJh— SAITAMA RAINBOW PRIDE (@saitamaRpride) February 8, 2023
まんで!さぬきレインボーパレード(香川)
分かり辛かったので
載せ直します。こうしている間も
絶望して命を絶ってしまう人たちが
居ます。いち早く法整備を…!!!同性婚も早く導入してください😢
私たちは特権を求めているわけではありません。平等をください😢
署名宜しくお願い致します。
— まんで!さぬきレインボーパレード (@MarugameRainbow) February 7, 2023
東京トランスマーチ
あらゆる【差別】にNo
私たちはともに生活しています。
誰もがあらゆる差別をうけることなく生きやすい社会になるために『理解増進法』ではなく『差別禁止法』を求めます。
是非、ご協力のほど宜しくお願い致します。
トランスジェンダージャパン一同https://t.co/nSTsuhcSgJ
— TransGenderJapan@東京トランスマーチ2022 (@TransMarch2021) February 7, 2023
京都レインボープライド
あらゆる”差別”にNO!!
見えないところで涙を流している人がたくさんいます。
大切な人を傷つけないために
”差別禁止”を求めます。京都レインボープライド#LGBT理解増進ではなく差別禁止をhttps://t.co/X40szgCxI5
— 京都レインボープライド (@Kyoto_R_Pride) February 7, 2023
レインボー山口
ネット署名にご協力をお願いします。
法律を作っていただけないと、いつまでも公的な立場にある方からの差別発言が終わりません。#岸田政権にLGBTQの人権を守る法整備を求めますhttps://t.co/jJkLoOFZQD
— レインボー山口 (@rainbowCGMY) February 7, 2023
ももにじ岡山
「日本で生きるのが怖い」と、ある当事者がSNSで発信していました。
そんな社会は速やかに変えていきましょう。差別禁止を!
婚姻の平等を!政治家等の差別発言に心を痛め、つらい思いをしている全国の仲間たちと連帯します。
ももにじ岡山
署名をお願いします。https://t.co/iASaOplQFz
— 【公式】ももにじ岡山 (@2020Okayama) February 7, 2023
レインボーフェスタ!(大阪)
全国のプライドイベントと連帯し、レインボーフェスタ!ではこちらの署名運動に賛同いたします。
様々な人がいて、それぞれの人に意見や考え方はあるとは思いますが、誰かを否定したり、排除する世の中であってはいけないと思います。
賛同される皆さま、署名はこちらから→https://t.co/U7lJBhTMoH— レインボーフェスタ!【公式】 (@rainbow_festa) February 7, 2023
いわてレインボーマーチ
繰り返される差別的言動に対して、いわてレインボーマーチは抗議し、辛い思いをしている皆さんと連帯致します。
理解増進ではなく、差別禁止を!
全ての人が個人として尊重され、自分らしく生きられる社会を共に作りましょう。https://t.co/nNm5GsR9wN
— いわてレインボーマーチ #IRM (@2018irm) February 7, 2023
ピンクドット沖縄
岸田首相秘書官の差別発言報道に関する声明https://t.co/v51IAKqQsJ
— PINKDOTOKINAWA (@PINKDOTOKINAWA1) February 7, 2023
三重レインボープライド
三重レインボープライドも賛同します。
今までの差別発言でどれだけの方が傷ついたことか。そして死を考えたこともある方もたくさん。今も、これからも、まだそれが続くんですか。。
明るい未来への言葉と行動を。
賛同リンク【https://t.co/4EcJIS9Fgl】
— 三重レインボープライド (@mierainbowpride) February 7, 2023
東京レインボープライド
連日報道されている政治家の発言により、多くの人が傷つき、混乱しています。
TRPは誰もが自分らしく誇りをもって、前向きに楽しく生きていくことができる社会の実現のために、LGBTQの人権が守られる法整備の実現を求めます。
東京レインボープライド#差別禁止#婚姻の平等pic.twitter.com/O5DAOmpxXf
— 東京レインボープライド #TRP (@Tokyo_R_Pride) February 8, 2023
名古屋レインボープライド
各地のパレードと連帯して、名古屋レインボープライドはこちらの署名運動を応援します
【https://t.co/oAt3j01P8B】差別は人の心を壊します。
全ての人が住みやすい社会を作るために
差別禁止を明確に示して欲しい。この署名活動は誰もが誰かのALLYになる大切な一歩です。
— 名古屋レインボープライド🏳️🌈NRP (@Nagoya_R_Pride) February 7, 2023
金沢レインボープライド
以下のキャンペーンに賛同をお願いします!「更迭だけで終わらせない! #岸田政権にLGBTQの人権を守る法整備を求めます」 https://t.co/mnmu017QHG@change_jpより
いまだ自民党内に慎重意見や差別擁護とも取れる意見が立ちはだかっているそうです。
どうか、みなさまの声を、いまこそ!
— 金沢レインボープライド (@kanazawapride) February 7, 2023
奈良レインボーフェスタ
奈良レインボーフェスタも同じ想いで
活動を続けています🌈
全ての方々が住みやすい地球🌏に
なりますように🥰 https://t.co/CnJvgAqQJR— 奈良レインボーフェスタ🌈🌈🌈10月末土日開催予定 (@nara_rainbow) February 7, 2023
秋田プライドマーチ
APMも、連帯します。差別はあってはならない。だからこそ、対話ができる環境づくりが必要だと思います。そのための一歩として、法整備が重要です。https://t.co/jPFyTh99x9
— Akita Pride March (@2020apm) February 8, 2023
多くの団体がシェアしているのが、LGBTQの人権を守るための法整備を求めるオンライン署名だ。
この署名は、岸田政権に対し「LGBT差別禁止法」「結婚の平等(同性婚)」「性同一性障害特例法の改正または新設」の3つの法整備を求めている。
この3つの法整備は、日本全国の性的マイノリティの人権や命を守るために、欠かせないものだが、中でも地方の当事者には重要な意味を持つ。
大都市に比べて変化のスピードが遅い地方では、「ゲイやレズビアンはテレビの向こう側の話で、身近にはいない」と思っている人も少なくない。
そういった中で、「周りの人には絶対に話せない」「セクシュアリティを隠さなければ、ここでは生きていけない」と感じている当事者もいる。
また、NPO法人ReBitの2022年の調査では、性的マイノリティの自殺未遂が、非当事者と比べて何倍も高いことがわかった。
この調査では、地方の性的マイノリティ当事者の声も紹介しており、「親に『お前そっちじゃないよな』など探りを入れられ、家の中でさえつらかった」「母にセクシュアリティがバレ、恥ずかしい、なんで産まれてきたの、いっぺん死んできてと言われた」「先生から『あんたはおかしい』と言われてつらかった」など、苦しみを吐露している。
前秘書官を含め、政治家らの発言は、こういった差別や偏見に苦しむLGBTQ当事者を深く傷つけ命の危険にさらす。当事者団体は、だからこそ差別を禁止することが必要だと訴えている。
三重レインボープライドは「今までの差別発言でどれだけの方が傷ついたことか。そして死を考えたこともある方もたくさん。今も、これからも、まだそれが続くんですか。。」と投稿。
まんで!さぬきレインボーパレードは「こうしている間も絶望して命を絶ってしまう人たちがいます。いち早く法整備を…!!!」とつづる。
必要なのは理解増進ではなく差別禁止
荒井勝喜前秘書官の差別発言を受け、自民党では、2021年に国会提出を見送った「LGBT理解増進法案」の議論を再開する動きが出ている。
しかし、署名を立ち上げた有志団体や全国のプライド団体は、性的マイノリティが直面するいじめや雇用差別、自殺を防止するために必要なのは「理解増進」ではなく「差別禁止」だと強調してる。
鹿児島で同性パートナーと暮らすたまきさん(仮名)は2019年、人権を守る法整備の重要性についてハフポスト日本版の取材に次のように話した。
「法律がなくちゃダメなんです。同性同士の結婚を認めて、法律で同性カップルも家族なんだと示さない限り、LGBTQに対する考え方は変わりません。罰則もない『理解増進法』なんて、ぬるい」
Source: HuffPost