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変人ポーが言う「リタイアメントの秘訣」とは!?|タイの変人ポーにインタビュー
タイ在住のサムライを自称する変人ポー。タイ山岳少数民族アカ族・村長の娘と結婚、一男一女をもうける。2022年3月に二冊同時出版をした『変人ポーの人間力』では独自の哲学を展開し、『変人ポーの平和論』では千年計画での世界平和を本気で考える。この連載では「人生たったの一度きりだから…」と豪語する彼の哲学を深堀りしてみる。(インタビュアー:梅田 隼人)
リタイアメントの秘訣
前回の記事『変人ポーが「タイパのみの追求は危険!」と言う理由』で話題となった「時間力とタイパ」について自分なりに追求したところ、究極のソレとはリタイアメントに至った。40代前半にしてリタイアしたという変人ポーに、リタイアメントの秘訣を単刀直入に聞いてみた。
労働とビジネスと投資
変:世の中には大きくわけて三つの収入源があり、これを攻略することだと思います。つまり、労働とビジネスと投資のことで、以下の通りです。
★労働(時間と引き換えによる対価)
例)サラリーマン、弁護士、医者、タレント、その他自営業等々
タイパ:★
儲け力:★★★
生きがい:★★★★★
★ビジネス(自分がそこに居ずとも回る仕組み)
例)IT、ネットショップ、民泊、その他ビジネスオーナー等々
タイパ:★★★★
儲け力:★★★★★
生きがい:★
★投資(お金に働いてもらう)
例)株、金、不動産、ビジネス、その他の不労所得等々
タイパ:★★★★★
儲け力:★
生きがい:★
梅:はい。わかりやすいですね。それで、これをリタイアメントにどう活かしていけば良いのでしょう?
変:そのままですよ。その人の“生きがい”が労働の中にある場合は別として、あくまで本来の“リタイアメント”での話ではありますが、そうですね……この三つのうち、タイパが良いものはどれですか?
梅:投資です。それとビジネスも四つ星なので良いですね。
変:であれば、その最強の組み合わせを実行すれば良いのです。ビジネスで得た収入を、投資に回していく。そして、そこで生まれた時間を、自分の“生きがい”に使っていくイメージです。時間がないのは、いつまでも“労働”をしているからです。
梅:口で言うのは簡単ですけど、一般人にはいささかハードルが高いように思えますが……
“知っている”だけの代償
変:少し前の話ですが、その日私は講演に招かれて「リタイアメント」をテーマに、この三つの収入源の話をしました。すると、ある参加者からこんな事を言われました。
「そんなことは誰でも知っている。私はそんな小学生でもわかるようなことを聞きに来たんじゃない。そんな事よりもっとタメになる話をしてくれないか?」
年齢的に自分より倍近い時を歩んで来られたその人生の大先輩に敬意を表し、私は素直にお詫びしました。「恐れ入ります」「私が若輩者であるが為に、申し訳ございません」と言っておきました。
世の中にはそれを“知っている”のに、それを“やらない”人が大勢います。そのうえ「仕事してたらそんな時間はない」と言うこの老紳士の現象は、資産と負債の違いを“知っている”のにお金がないという現象と同じことです。その環境を変えるためには“何か行動”を起こさねばならないのに、“知っている”つもりでいても行動しなければ1ミリも意味がありません。私がこの「誰でも知っている」ことを行動に移し実行しただけで、この老紳士より40年も早くリタイアできた事はまぎれもない事実です。一度きりの人生において、40年もの時間の代償は、私にとってはあまりにも大きいですね。
梅:そう言われるとお話の奥深さが見えてきたような気がします。しかし、大多数の人がそれを実行していないのは、それがどこか無理があるのでは?とも思ったりします。リタイアするには、まず何から始めたら良いのでしょうか?
変:「実行していない」のは知ったかぶりをしているか、そうでなくても「そんな事できない」「現実的ではない」「自分には無理だ」と思考した“ソレ”が現実化しているだけの話なんですが、まあ、それは置いといて、早くリタイアしたいのなら、まずは“給料”という概念を早いとこ忘れることです。
梅:それは、一般常識からするとなかなか……
変:それが“常識”と言うのなら尚更の事ですよ。それを覆すのに「それが常識である」だけで充分意義はあるものです。いまの時代、必ずしも労働しなくても生きていけます。「働く」「仕事する」ことを望んでやる事は良いことですが、これを絶対にしなければならないわけではありません。もし、そう思うのなら、それは単なる“常識”に過ぎません。
いずれにしても、この話が記事になれば、賛否両論が起こります。この期に及んで「そんなこと知っている」という人もいれば、この「そんなこと」から学ぼうという人もいます。「そんなこと知っている」人の中にはそれを実行する代わりに誹謗中傷する人もいるでしょうし、学ぼうとする人の中には、一方が誹謗中傷しているその間に実行する人もいます。そして、これにより生まれる両者の貧富の差に関しては、右足を出して左足出すと歩けるくらい当然の結果です。誰がなんと言おうが、こうしてこの地球は回っています。
本名:苅部俊雄
1978年、神奈川県生まれ。専門学校神田外語学院(KIFL)卒業。2002年に初めて来タイ、タイ在住歴は合計で14年。2000~2015年までの下積み時代には27回転職、26回引越、5ヶ国に住み、5社の起業を経て現在に至る。2010年、NPO法人日本PR(東京都)理事長。2017年、一般社団法人全国龍馬社中第189番加盟タイ龍馬会会長。2022年、『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』(共に幻冬舎)を二冊同時出版。
<内容紹介>
『変人ポーの人間力』
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!
『変人ポーの平和論』
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!
全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!
『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。
ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。
「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」
よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。
また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。
本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。
<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>
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