2022
07.29

「政経分離」を修正するドイツの試金石は「中国」――元反戦政党はなぜプーチンとの「交渉による解決」を撤回したか(後篇)

国際ニュースまとめ

対中政策の見直しを迫られるオラフ・ショルツ首相(Franz / Pixabay)

 1980年に結党された時、緑の党は様々な主張を持つ左派勢力の集合体だった。「従来の政党を否定する政党」を標榜し、環境保護、原発廃止、動物愛護、男女同権とともに核兵器の廃絶や西ドイツのNATO(北大西洋条約機構)からの即時脱退も要求していた。当時欧州では米ソの中距離核ミサイルの配備などをめぐり東西間の緊張が高まっていたため、緑の党にとって、反戦・絶対平和主義はその主張において重要な…

Source: Foresight