2022
07.20

バイク男二人旅~16県目はタイ最東部にしてイサーンの奥地☆ウボンラーチャターニー編

国際ニュースまとめ

タイ全国一周、と言っても一気に回るのではなく、1ヶ月に1県を余すところなく回るという企画で、相棒は5歳の長男と愛車CB1100であります。

 骨折に伴い1か月バイク旅をお休みしてましたが、これよりはりきっての再開です。タイ全国一周第16県目は、タイ最東部にしてイサーンもう一つの奥地・ウボンラーチャターニー県!に行って参りました。ウボンラーチャターニーまではバンコク(戦勝記念塔)から東北東に600km、Googleマップでは10時間と表示されるところ、今回行きは11時間、帰りは9時間で走って参りました。

 

タイ三大祭り!キャンドル・フェスティバル

無料の割には一望できる観覧席

今回はタイ三大祭り(他二つは全国各地で行われる「ロイクラトン祭り」、スリン県の「象祭り」)に数えられる「キャンドル・フェスティバル」に合わせて行ってきました。感想をひと言でつぶやくとすれば、「すご」ですね。いや、実物のキャンドル・アートを目の当たりにすれば誰もがこのひと言ではないでしょうか。同時に、さっぽろ雪まつりで連続優勝するタイの人たちの技術の高さを思いだすのでした。想っていた以上のアート、盛り上がり、そして情緒あるウボンの街並みは“三大祭り”の名前に負けないものでした。

一晩中やっているという前夜祭

パレードの前日は前夜祭が行われていて、街の中心となるトゥンシームアン公園を取り囲むように何十もある山車(キャンドル・アート)を見ることができます。夜にライトアップされるキャンドル・アートは昼間と違ってまた格別でした。また、屋台も出ていて現場はお祭りムードで彩られます。「キャンドル・フェスティバルはこの前夜祭こそおすすめ!」と宿のスタッフさんに言われ、時に雨に打たれながらもバンコクから11時間かけて到着、しかも、まずはシャワーを浴びた後に前夜祭に行った甲斐は結果、ありました。

 

ウボンラーチャターニー県内周遊

それでは今回も県内をダイジェストで流していきます。今回は5連休を利用して思いきりイサーンの世界を回って参りました。

東北地方で唯一のインド様式を取り入れた寺院だとか

まずはいつもの旅の安全祈願にやって来ました。こちらの寺院は市街にあるためか、キャンドル・フェスティバルで使われる山車もありました(写真の左上あたりのオレンジのもの)。

見つけたらラッキーと言われるミッキー

今回は5連休の中3日を使って1日目は市街と県内北部、2日目は県内東部、3日目は県内南部とプランを立てて回りました。市街からはそれぞれ2時間程度で行けるので、バイクで回るには程良い広さかと思われます。

ハマれば転倒レベルの凸凹

さて今回のバイク乗りには気になる道路事情なんですが、危険度は高めです。少なくとも、これまで回ってきた16県の中では一番危険を感じました。特に凹みが深く、それは雨で水が溜まれば底が見えないほどの深さで、背筋が凍る思いをしたのは十箇所くらいありました。夜間など街灯があれば良いんですが、街灯がない場所もタイには普通にあり、そうしたところは不可避なのでいずれにしてもスピードは出さないのが吉です。

国境近くの湖には神々しい光が

ウボンラーチャターニーは右にラオス、下はカンボジアと隣接しているためか、右はメコン川、下は山間部と自然がいっぱい。特にメコン川は、タイ国内ではチェンライから見ている川が続いているので、それを想うと感慨深いですね。余談までに、国境近くで夕方18時過ぎに雨に打たれ、その後ホテルまでの帰り道は羽アリの大量発生で、これもなかなかの大自然ではありました。

ウボンは山あり川あり湖ありのバランス良し

今一つ感じたのは、ウボンまでの道のり、それから県内の道は真っすぐの直線道路が多かったイメージです。帰り道は意識的に走っていましたが、ウボンを出て3時間くらいはただひたすら真っすぐの道のり。月明りが綺麗な中、静寂な夜の一本道は走っていて心を穏やかにしてくれました。そうだ、これからは夜出発にしよう。

なんと!3000~4000年前の壁画

今回、キャンドル・フェスティバルの次に楽しみにしていたのが、こちらの壁画。数千年前の壁画なんて、それはもはやエジプトではないか。それをまさかタイ国内で見れようとは。こちらパー・テーム国立公園は一見の価値ありです。

こんな大きな銅鑼ははじめて!

ところで今の時期は雨季も真っ只中なので、雨はちょくちょく降っていましたね。だからと言って雨を避けていたら全国一周などはできませんので、合羽は必須です。とは言え、タイの雨は一日中降っているわけでもないので、この点はそこまで大きな問題ではないです。

ゴールデントライアングルならぬ、エメラルドトライアングル

チェンライにゴールデントライアングルがある様に、ウボンラーチャターニーにはエメラルドトライアングルが存在します。エメラルドトライアングル、すなわちタイ(手前)とラオス(左奥)とカンボジア(右奥)の三国が交わる国境にて感無量でした。

 

まとめ

屋台もウボンスタイルで

 走りの物語のために多くは記しませんが、もちろんイサーン料理も堪能しまくりの旅でしたね。思いつくイサーン料理はすべていただきました。もちろん、最高に美味しかったです。以上、食べておいし、祭りはたのし、走りはうつくしのウボンラーチャターニーでありました。

※オレンジ=バンコク
※青色=今回訪れた県
※緑色=今までに訪れた県
※白色=まだ訪れてない県
※赤色=日本国外務省より渡航中止勧告

◆今回訪れた県:  ウボンラーチャターニー
◆残りの県数:  57県(深南部3県は除く)
◆今回の走行距離:  2,093km
◆今までの累計距離:  17,694km

カリベトシオ(カーリー)
常識なんてクソ喰らえ!曲がったことは大きらい!議論は無用御免、男は黙って背中で語る!バンコク在住のNPO法人日本PR理事長、個人投資家、KARIBE (THAILAND) CO.,LTD.顧問、タイ龍馬会 会長。著書に『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』。おもしろくいきましょう、おもしろく。
suikasigi.com

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