07.10
アメリカ大陸、最も殺人事件の多い地域〜エルサルバドル・ベネズエラ・ブラジルがトップ
国連機関UNODCは、2017年の最も殺人事件が多かった大陸はアメリカ大陸だと報告した。
「世界中で464.000人が犯罪事件によって命を無くし、武装勢力によって命を失った89.000人を上回る。」
殺人事件の犠牲者は1992年の395.542人から2017年には464.000人に増加。1990年から開始された信ぴょう性のある統計調査によると、アメリカ大陸が人口100.000人中殺人事件が17,3件と平均的に他の大陸よりも多い。
最も高いのが中央アメリカのエルサルバルドルで100.000人中62,1件、次いで最も数値が上昇しているのはベネズエラで1991年の13件から2017年には56,8件に増加している。ブラジルは30,5件で、南米大陸で2番目に殺人犯罪が多い。
中南米の場合、殺人事件と計画犯罪の繋がりに注目が集まっている。ライバル組織のリーダー交代と急な殺人事件の増加が関わっていたりする。そのケースは、ブラジル、メキシコとホンジュラスで見られる。
計画的な犯罪が直接関与している殺人事件は全体の19%で、最も被害になっているのは子供と男性で全体の81%を占めている。容疑者の90%も男性で、命を落とすリスクが最も高いのは思春期の18才と19才の男子となっている。
オセアニアとヨーロッパ大陸では、アメリカ大陸と反対に殺人事件は減少傾向で、アジア大陸は大陸内では最も少ない100.000人中2,3件となっているが、UNODCは調査の信ぴょう性を不十分と捉え、実際にはアフリカ大陸の数値同様に更に多い可能性がある。
殺人事件の原因としてUNODCは、「不平等、失業、政治不安定、社会に根付くジェンダーステレオタイプと計画犯罪の存在、武器、麻薬とアルコール」を挙げる。
それと戦うには、「権利、汚職のコントロールと教育を含めた社会経済開発への投資」を助言する。多くの国が2030年までに全ての犯罪とそれに関連した死亡率を減少させる為の持続可能な開発の目標達成を約束している。
参考画像: United Nations Office on Drugs and Crime
引用元:
南米ニュース
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