05.23
ありがとうの反対語は！？
変人ポー（撮影：MALEE KARIBE）
タイ在住のサムライを自称する変人ポー。タイ山岳少数民族アカ族・村長の娘と結婚、一男一女をもうける。
２０２２年３月に二冊同時出版をした『変人ポーの人間力』では独自の哲学を展開し、『変人ポーの平和論』では千年計画での世界平和を本気で考える。この連載では「人生たったの一度きりだから…」と豪語する彼の哲学を深堀りしてみる。（インタビュアー：梅田 隼人）
テクノロジーの現代社会
書籍『変人ポーの人間力』の帯には「テクノロジーの現代に必見の英知」と書かれている。それは具体的にどういった意味なのか、変人ポーに直接聞いてみた。
“ありがとう”の反対語
変：「都会の人は冷たい」「田舎の人は人情味に溢れている」。こういったことを聞いたことはありませんか？ これはつまり、そこに“ありがとう”があるかないかの違いなんです。“ありがとう”の反対語を知っていますか？
梅：……考えたこともなかったですね……ごめんなさい、ですか？
変：答えは“あたりまえ”です。これは私が言っているのではなく、日本語として、そういうものなんですね。つまり、テクノロジーの進化により世の中はいよいよ便利になり、有り難いことが当たり前に変化していっているということです。人間は普通、“あたりまえ”の事に“ありがとう”という感謝の気持ちは起こりませんからね。その感謝の気持ちがないと、どこか機械的で所謂「冷たい」人間が生まれてしまうんです。
梅：なるほど。では、人間はテクノロジーの進化とともにどうやって共存していけばいいのでしょう？ 都会の人でも人情味に溢れるようにはいきませんか？
人間力の真意
変：それが人間力なんですが……、はい。ここではこのように定義しましょう。
・ハード面を “人間力” と定義する
・ソフト面を “便利さ” と定義する要は、現代社会において人には「変えてはならない部分」と「変えていかなければならない部分」が同時に存在すると仮定します。変えてはならない部分とは信念であったり、仁義の部分であるとか、まぁ、その人の心の軸ですね。これがハード面の人間力に当たります。一方、変えていかなければならない部分とは、それを変えないと時代に取り残されてしまうようなもの、つまりはソフト面の便利さ・テクノロジーのことですね。
梅：なるほど。今回も例えをください。
例えばタイでもスマホがないと…
変：例えば今の時代、タイでもスマホがないとなかなか大変ですよね。テクノロジーの例えは、これで充分でしょう。問題は人間力の方なんですが、それを余すところなく紹介してあるのが『変人ポーの人間力』となるわけです。成功哲学も１００年前より言われてはいますが、１００年経ったんです。テクノロジーでグローバルな現代社会における“それ”もアップデートされて然るべきでしょう。
本名：苅部俊雄
1978年、神奈川県生まれ。専門学校神田外語学院（KIFL）卒業。2002年に初めて来タイ、タイ在住歴は合計で14年。2000~2015年までの下積み時代には27回転職、26回引越、5ヶ国に住み、5社の起業を経て現在に至る。2010年、NPO法人日本PR（東京都）理事長。2019年、一般社団法人全国龍馬社中第189番加盟タイ龍馬会会長。2022年、『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』（共に幻冬舎）を二冊同時出版。
＜内容紹介＞
『変人ポーの人間力』
もっと早く読んでいれば……！母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦！
『変人ポーの平和論』
世界80億人が必見！”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦！
全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中！
『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは！？
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。
ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。
「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」
よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。
また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。
本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。
＜『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋＞
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