2022
04.23

梁啓超――「彷徨模索」した知識人(下)

国際ニュースまとめ

革命派とは距離をおいていた梁啓超(右)は、袁世凱大総統(左)のもとで政治家として活動する。が、その袁の帝制運動には反対した

 時に1902年も終わり、年が明けて4月。『新民叢報』の刊行は29号を数え、「新民説」の連載も、ほぼ毎号つづいていた。あたかも梁啓超の所論・思想が、最も急進化したと評される時期にあたる。師の康有為にあえて異を立て、国家主義をとなえ、国民国家「中国」への変革をうったえ、そのためには「中華帝国」現政権の打倒・「革命」をも辞さない姿勢すら示した。…

Source: Foresight