12.03
【韓国】接種率は80%超えたのに…11月コロナ死亡率、8月の3倍に急増
韓国首都圏の新型コロナウイルス感染者が4000人、全国の感染者が5000人を超えた中、病床不足問題が首都圏から全国へと広がっている。今月1日午後11時時点の新型コロナ感染者は約4300人で、前日の同時間帯より約300人多く、5000人に迫ると見られている。保健福祉部中央事故収拾本部によると、先月30日午後5時時点の首都圏(ソウル市・京畿道・仁川市)新型コロナ重症者用病床使用率は90%に迫る89.2%だとのことだ。
この日、ソウル聖母病院の重症者用病床(20床)は前日に残っていた最後の1床も埋まり、ソウル峨山病院(41床)も二日連続で満床だった。命にかかわる、どんなに急を要する患者でも、重症者用病床の割り振りが不可能な状態だ。セブランス病院は37床のうち36床が使用中で、ソウル大学病院は38床のうち5床、サムスンソウル病院は31床のうち3床がそれぞれ残っている。首都圏で病床を割り振ってもらえなかった患者は842人で、このうち病床が空くのを四日間以上待っている患者は297人に達する。待機者のうち474人は70歳以上だ。病床が空くのを待っている間に死亡する例が急増する可能性のある状況だ。
病床不足問題は全国に広がっている。大田市と世宗市は重症者用病床が一つもなく、忠清南道と忠清北道は合わせて5床しか残っていない。ほかの地域で残っているのも、慶尚北道2床、済州特別自治道6床、光州市7床、全羅南道8床、江原道9床などだ。「首都圏の重症者を非首都圏に移す」と言っていた政府の「その場しのぎ」対策すら限界にぶつかったのだ。しかも、新型コロナ重症者用病床がほぼ埋まっているため、一般患者への対応にも支障が出てきている。現場の医師らは「新型コロナ重症者は看護人材からして2倍必要だ」「新型コロナ患者をこれ以上受け入れるのは不可能に近い」と訴える。
政府は先月1日、「ウィズコロナ(段階的な日常生活の回復)」措置を開始し、「感染者が一日5000人程度発生し続けても医療体制は持ちこたえられる」と語った。また、「一日新規感染者が1万人台になっても『サーキットブレーカー(緊急計画)』を発動しない可能性がある」とも述べた。だが、実際の医療現場の状況は、政府のこうした言葉は無意味なものにしている。
病床がないために新型コロナ感染者は治療を受けられず、新型コロナ感染者以外の患者たちも通常の治療が受けられないという事態の根本的な原因が結局、「政府の失敗」にあるのは明らかだ。病床不足問題は先月、一日新規感染者が3000人前後だった時から既に始まっていた。その余波で死亡者はさらに速いペースで増えている。流行第3波の真っただ中だった今年8月は新型コロナ感染者5万3659人・死亡者194人で、死亡率は0.36%だった。ところが、11月は感染者8万5974人・死亡者800人で、死亡率は0.93%になった。この期間中にワクチンを接種した人は増えているから死亡率は減るはずなのに、逆に3倍近くも急増しているのだ。
この現象について、専門家らは「病床や医療従事者が不足して、きちんとした治療を受けられないという要因が大きいと見られる」「政府が病床を前もって用意できなかったためだということ以外に説明できない」と話す。感染症専門家の間では「今回の事態で新型コロナ対応の『政府に起因するリスク』が如実に現れた」という声もある
全文はソースで
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2021/12/02/2021120280024.html
Source:脱亜論
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