2025
11.05

【ハフポスト投資1000人調査・上】新NISAで投資デビュー急増の20代は「いい企業を応援したい」。副収入を模索する姿が浮き彫りに。

国際ニュースまとめ

新NISAと20代の“投資デビュー”

インフレや賃金停滞、将来不安が重なる中で、投資を「特別なもの」ではなく「生活の延長線」として考える若者が増えている。
2024年に制度が拡充された新NISA(少額投資非課税制度)は、個人投資家の裾野を広げる契機となり、20代の投資デビューも加速している。

ハフポスト日本版が実施したインターネット調査(20代〜50代・各世代250人、計1000人)では、全体の42%がすでに投資をしており、11%が近いうちに始めたいと回答した。20代でも、33%がすでに投資をしており、12%が「近いうちに始めたい」と回答しており、若年層の投資人口は着実に拡大している。
かつて「投資はリスクが高い」「大人になってから」と距離を置かれていたイメージは、確実に変わりつつある。

「生活のため」が圧倒的。一方で「いい企業を応援したい」という声も

20代が投資を始めた/始めたい理由で最も多かったのは「生活のため」(61%)で、他世代を大きく上回る数字だ。なかなか賃金が上がらず、物価上昇の影響をリアルに感じている世代だからこそ「稼ぐ」だけでは不十分だと感じているのだろう。
また、意外にも「老後資金を準備したい」(31%)も他世代ほどではないが高く、将来を見据えた慎重な意識もうかがえる。

一方で、興味深いのは「いい企業を応援したい」(12%)と回答した割合が他世代より高い点だ。
利益だけでなく、企業の姿勢や社会的意義に共感して投資する――そんな“ソーシャルグッド”な視点が、20代では投資判断基準の一つになりつつあるのかもしれない。

新NISAが圧倒的。投資信託と個別株も人気に。

では、20代はどんな投資をしている(したい)のか。
制度・口座の枠組みで最も多かったのは「新NISA(つみたて投資枠)」(66%)だ。制度をうまく活用しながら長期・積立・分散という基本に忠実な姿勢が目立つ。次点は「新NISA(成長投資枠)」(47%)で、他世代と同様に高い数字だ。
新NISAは、世代を問わず投資の入り口として定着していることが見て取れる。

また、どんな種類の投資をしている/したいかという質問では「投資信託(インデックス)」(58%)が最も高い。次いで「個別株」(44%)も人気だった。「FXや暗号資産」は他世代より低く10%にとどまり、堅実な選択を好む傾向が強い。

一方で、「不動産投資」への関心が他世代より高い点も特徴だ。副収入源を模索する意識や、SNSを通じた“資産形成ノウハウ”の浸透が背景にあると考えられる。
しかし、「何を持っているのかよくわからない」(11%)と回答した割合も他世代より高く、理解と実践の間にギャップが生じていることも浮き彫りになった。

その投資の種類を選んだ理由としては、「利益が出せそうだから」(54%)、「リスクが少なそうだから」(39%)「手間がかからないから」(35%)が上位で、他世代とほぼ同様だった。

現実を見据えながら、自分らしい資産形成の形を模索する20代。
その一方で、投資をまだ始めていない人たちは、どんな理由で踏み出せずにいるのか——。
後編では、20代が抱える“投資をためらう理由”と“投資情報をどこから得るのか”に迫る。

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Source: HuffPost