2025
09.29

ガーナの「ファンタジー棺」が個性的すぎる。魚や農具、学校型のデザインで「故人の人生」を表現

国際ニュースまとめ

ガーナには、様々な形や色合いの「ファンタジー棺」で故人を送り出す葬儀の文化が存在します。

AP通信によると、このファンタジー棺は、首都アクラに暮らすガ族から始まった風習で、いまでは国内で広く普及しているといいます。棺で故人の人生や職業などを表現し、農家なら作物や農具の形、魚屋なら魚の形といった具合にそれぞれの人生を色鮮やかに刻みます。

制作にはおよそ2週間を要し、費用は700ドル(約10万円)ほどから。棺が葬儀の場に現れると、鮮やかな色彩と独創的な造形が参列者を魅了し、悲しみに沈んだ空気を和ませます。

AP通信やGetty Imageの配信写真には、鯉やクジャク、カニといった生き物型から、船や学校、教会のような乗り物・建物型まで、個性的な「ファンタジー棺」の数々が写っています。

棺のデザインそのものが、比喩や謎かけ、最後のメッセージのようなものとして残っていくのだと、AP通信は伝えています。

一方で、こうした棺は芸術作品としても注目され、国外の美術館に展示される例も増えています。アメリカ・ヒューストンにある国立葬儀史博物館には、KLM航空機やメルセデス・ベンツ、魚やワシなどをかたどった12点の棺が収蔵されており、ガーナ国外で最大規模のファンタジー棺のコレクションとなっています。

【画像】個性的すぎるガーナの「ファンタジー棺」の数々

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Source: HuffPost