タイ・クイブリー国立公園で10年ぶりにトラの撮影に成功

2025
01.07

©Kuiburi National Park

タイのプラチュワップキーリーカン県にあるクイブリー国立公園で、10年以上ぶりに野生のトラが確認され、関係者を喜ばせています。

タイ国立公園野生生物植物保全局は2025年1月5日、クイブリー国立公園の保護ユニット（ダンダンシンコーン）近くのカンフック山とサムチャン山のエリアに設置したカメラがトラの姿を捉えたと発表しました。同公園でトラが目撃されたのは10年以上ぶりのことで、タイの野生動物保護における大きな成果と言えます。

クイブリー国立公園の園長によると、今回の発見は、公園が策定した計画に基づいた成果です。保護対策部門と研究部門に野生動物カメラの設置を指示し、地域の保護活動の効果を監視・評価した結果、今回の成功に繋がりました。

長年、森林警備隊員たちは森林のパトロール、保護、違法伐採の取り締まりに尽力してきました。今回のトラの出現は、彼らのたゆまぬ努力が実を結び、クイブリーの森の生態系の豊かさが保たれていることを示す重要な証拠と言えます。

トラは、森林生態系の頂点に立つ捕食者であり、その存在は生態系の健全性を示す指標となります。今回の発見は、タイにおける生態系の回復と野生動物保護の成功を反映したものであり、クイブリー国立公園の職員による献身的な地域管理があってこその成果です。