01.03
どんな「お雑煮」食べた?帰省した同僚に聞いてみたら…各地からユニークすぎるお雑煮の写真が集まった
お正月の定番、「お雑煮」。東日本は主に角餅、西日本は丸餅などと、一言にお雑煮と言っても、お餅の形や具材、汁は地域によって大きく異なります。
各地に帰省した同僚に「どんなお雑煮たべた?」と聞き、食べたお雑煮の写真を送ってもらったら……?
地域によって大きく異なる、10種類のお雑煮の写真が集まりました。
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どんなお雑煮食べた? 各地に帰省した同僚から届いた写真は…
今回、集まったのは、北海道、新潟、山形、宮城、静岡、大阪、兵庫、奈良、山口、鹿児島のお雑煮の写真。
お雑煮のベースとなる汁、野菜や海鮮などの食材など、大きな違いが見られました。
それぞれの地域の特徴に加え、家族のメンバーの出身地や苦手な食材なども、それぞれの家族のお雑煮のレシピに影響していることが興味深いポイント。
例えば、
「〇〇在住だけど、△△出身だから、△△のお雑煮を作って食べている」
「地元は〇〇だけど、お雑煮を作ってくれた親は△△出身だからその地域伝統のもの」
「この地域では〇〇を入れるけど、家族に苦手な人がいるから入れていない」
など……。農林水産省や民間のウェブサイトでは各地のお雑煮をまとめた一覧もありますが、今回の企画では各地域ならではの特色に加え、結婚や引っ越しなど「家族史」のエッセンスも混じったお雑煮の写真が集まりました。
そんな「教科書通り」ではない、各地の10種類のお雑煮を紹介します。
【写真一覧】各地ではどんなお雑煮が食べられている?一覧で紹介
▼北海道
材料:鰹だし、醤油、焼いた角餅、椎茸、筍、高野豆腐、里芋、三つ葉、かまぼこ
道内でも様々な種類のお雑煮が食べられている北海道。同僚が食べたお雑煮は鰹だしの汁に筍や高野豆腐などが入っていました。
北海道では、鶏ガラベースや鶏肉が入ったお雑煮も広く食べられているようですが、この家族では鶏が苦手な人がいるため、鶏は入れていないとのことでした。
他にも、道内では海鮮系のだしに、鮭やいくらなどの具材を入れるお雑煮も多い様です。
▼新潟
材料:貝柱、しいたけ、里芋、筍、銀杏、しめじ、れんこん、かまぼこ、こんにゃく、鶏肉、にんじん、いくら
新潟県では、郷土料理の「のっぺ」をお雑煮として正月に食べることも多いそうです。のっぺは、里芋を主材料とし、いくらや銀杏、筍などを薄味で煮た具沢山な煮物料理。
義実家でのっぺのお雑煮を食べた関西出身の同僚は、「いくらに火が通っているのが新鮮でした」と話していました。料亭などでは、生のいくらを上に乗せることもあるようです。
▼山形
材料:醤油、角餅、せり、鶏肉、ごぼう、大根、油揚げ、こんにゃく
丸餅と角餅を食べる地域が混在する山形。具材には山菜を入れるなど、用いる食材もユニークです。
同僚が食べたお雑煮は、餅は角餅で、具材には他地域では珍しい、せりが使われていました。
▼宮城
材料:鶏だし、丸餅、にんじん、三つ葉、鳴門巻き
仙台では、お椀からはみ出すほど大きな焼きハゼや、いくらが乗った雑煮や、椎茸だしなど様々な種類がある中で、同僚は家族の食の好みに合わせた雑煮を作っていました。
本来なら入れている高野豆腐や椎茸だしは家族に苦手な人がいるため、鶏だしに。餅は焼かずにそのまま汁の中で煮込んでいました。
▼静岡
材料:アゴだし、醤油、角餅、白菜、にんじん、しいたけ、ねぎ、鶏肉
関東風と関西風のお雑煮が混じった食文化のお雑煮が食べられている静岡県。同僚が写真を送ってくれた浜松のお雑煮には、アゴだしと醤油の汁に角餅が入っています。
同僚によると、「浜松の伝統的なお雑煮ではなく、群馬や埼玉出身の家族の食文化が入り混じったお雑煮」ということでした。家族の出身地の文化が混じり合っているのが、お雑煮の面白さですね。
▼大阪
材料:昆布と鰹節のだし、薄口醤油、塩、みりん、日本酒、鶏肉、にんじん、大根、里芋、蒲鉾、水菜、焼いた丸餅、鰹節
すましとみそ仕立てが混在する大阪のお雑煮。家族によっては1月1日と2日で両方のお雑煮を食べることもあります。
我が家の今年のお雑煮は、昆布と鰹節でだしを取ったすましのお雑煮。お餅は丸餅を焼いてからすましに入れ、最後に鰹節を振りかけます。
▼兵庫
材料:白味噌、丸餅、細大根、金時にんじん、里芋、焼き豆腐
関西では多く食べられている白味噌のお雑煮。兵庫県在住の大阪出身者が作ったのは白味噌に丸餅、金時にんじんを使った「京都風」のお雑煮でした。
▼奈良
材料:白味噌、丸餅、金時にんじん、里芋、鶏肉、大根
奈良在住の大阪出身者がつくったお雑煮も、白味噌を用い、金時にんじんや丸餅が入ったお雑煮でした。
白味噌のまろやかかつ甘みがある汁が特徴です。
▼山口
材料:アゴだし、薄口醤油、焼いた丸餅、鶏肉、大根、にんじん、三つ葉、ゆずの皮
山口県周南市出身の同僚の実家では、アゴだしと薄口醤油の汁に焼いた丸餅や大根、にんじんを入れたお雑煮が食べられていました。
日本海に面する萩市などを中心に広くたべられている「かぶ雑煮」は、瀬戸内海側の周南市では食べられていないそうです。
▼鹿児島
材料:干しエビのだし、干し椎茸、角餅、えび、かまぼこ、豆もやし、にんじん、生麩、小松菜
お椀から溢れるほどの大きな焼きえびが特徴なのが鹿児島のお雑煮。だしは干しエビや干し椎茸でとり、豆もやしなどユニークな食材も入れます。
「生麩は鹿児島では普通入れず、うちの独特の材料。小松菜も、一般的には春菊みたい」とのことでした。
エビは長寿、豆もやしは“まめまめ”しく元気に働けるようにという願いが込められているそうです。
Source: HuffPost