国境付近で緊張：ミャンマー軍がタイ漁船を攻撃

2024
12.01

2024年11月30日（土）未明、パヤーム島付近でミャンマー哨戒船がタイ漁船団を攻撃し、乗組員2名が死亡、漁船1隻が拿捕されるという重大な事件が発生しました。タイ海軍は、この攻撃がタイ領海内で行われた場合、報復措置を含む対応を検討するとしています。各報道が伝えています。

タイ漁業関係者によると、事件は午前1時ごろ発生しました。ミャンマーの哨戒船3隻がタイ漁船団に接近し発砲。この攻撃でタイ人1人とミャンマー人1人の乗組員が死亡しました。また、漁船1隻が拿捕され、31人の乗組員が拘束されています。

ジラポン・ウォンウィット海軍司令官は、事件の正確な場所と背景を確認するため、ミャンマー側に問い合わせる方針を示しました。司令官は、「もし攻撃がタイ領海内で行われたのであれば、タイ海軍として報復措置を取らざるを得ない」と述べ、国境を守る姿勢を強調しました。

タイ外務省の報道官は、ミャンマーのタイ大使館を通じて、ミャンマー外務省に事件の説明を求めるよう指示したと発表しました。外交交渉を通じて、事件の背景と正確な発生場所を明らかにし、拘束された乗組員と船舶の解放を目指しています。

タイの漁業当局は、死亡した乗組員の遺族に対して支援を行い、また拘束された乗組員31名の安全確保と早期解放に向けて努力を続けています。