grease trap

バンコクにある有名ショッピングモールで2024年11月23日午後6時20分ごろ、黄色い液体が漏出する騒ぎが発生しました。SNSで拡散された画像により、一部ではトイレが壊れて排泄物で漏れ出したのではないかとの憶測が飛び交いましたが、チャトゥチャック区の調査により、液体は厨房のグリストラップ（油脂分離槽）の詰まりが原因であることが確認されました。各報道が伝えています。

グリストラップ（油脂分離槽）とは、厨房や飲食店で使用される設備で、排水中の油脂や固形物を分離・回収し、下水道の詰まりや環境汚染を防ぐ装置です。

調査を行ったチャトゥチャック区の担当者によると、4階のレストランに接続されたグリストラップが詰まり、圧力が上昇してパイプが破裂。これにより液体が漏出し、8店舗が被害を受けました。モール管理側は約1時間で清掃作業を完了し、訪問客に直接的な被害はなかったとしています。

モール管理側は、被害を受けた店舗に対する補償交渉を開始しており、地区当局からの衛生指導に基づき、4階のレストランに対して適切な廃棄物管理やグリストラップの定期的な点検・清掃を指導。また、排水システム全体の徹底清掃を行い、再発防止に努める方針です。

今回の事件について、モール側は「トイレの排水によるもの」という誤解を強く否定。SNSなどでの誤情報拡散に対し、必要に応じて法的措置を取る可能性があると警告しました。