03.30
Quadlips独占インタビュー~これがAKB48グループ?規格外のグローバルガールズユニット爆誕!
タイが好きな皆さんなら、バンコクを拠点とする日本のAKB48海外姉妹グループ「BNK48」と、チェンマイを拠点とする「CGM48」の存在を知っている人も多いはず。日本のアイドルAKB48グループがアジアの各都市に進出して行く姿は、日本人として非常に誇らしい気持ちにもさせてくれる。
そして何より『恋するフォーチュンクッキー』でタイの国民的アイドルになった「BNK48」の存在は、日本のAKB48グループの大きな起爆剤にもなったのではないだろうか。
AKB48海外姉妹グループは、タイだけではなく、ジャカルタのJKT48、マニラのMNL48、上海のAKB48 Team SH、台北のAKB48 Team TP、そして新たにクアラルンプールのKLP48と7つにまで拡大。日本とアジア各国の国際交流の一翼をも担っている。
AKB48グループの、グローバルガールズユニットが誕生し、タイを拠点に活動すると聞いたときは、あれだけ国際的なグループでありながら、これまでなかったことが不思議、という「ありそうでなかった」感覚になった。
しかし、デビュー曲「Catch Me Kiss Me」(キャッチ・ミー・キス・ミー)のMVを見て茫然。
「え?これがあのAKB48グループ?」
そこにはAKB48グループのかわいらしい振付で、制服をモチーフとしたコスチュームに身を包んで歌うメンバーは存在しなかった。
いや、かっこよすぎ。
ハードなヒップホップに、キレッキレのスピード感溢れるダンス、堂々たる英語のラップ。まさかここまで才能を秘めたメンバーが潜んでいたとは。改めてAKB48海外姉妹グループの実力を思い知った。
そんなQuadlips(クアドリップス)の初パフォーマンスとなる「Superball presents T-POP Showcase Tokyo 2024」が近付き、来日中という4人を東京でキャッチ。
たっぷりとお話しを聞かせていただいた。
かっこよすぎるMVとのギャップが激しい、明るく、かわいらしく、ひたむきな4人をぜひ知ってほしい。
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日本・タイ・インドネシア・フィリピンのグローバルガールズユニット
――タイランドハイパーリンクスはタイ在住もしくはタイ好きな方が読む媒体なので、BNK48、CGM48の皆さんはお馴染みなのですが、SEK48、JKT48、MNL48の方に取材するのはすごく貴重です。でもタイを拠点に世界に向けて活動していくそうなので、これからも何度もお会いしそうですね。
一同:そうですね。よろしくお願いします!
――タイランドハイパーリンクスでは「はじめまして」ということで、自己紹介をお願いします。名前と、グループ名を教えてください。
FENI:(日本語)こんにちは!私たちはQuadlipsです!
FAME:(英語)タイのBNK48に所属しているFAMEです。
FENI:(日本語)ハジメマシテ!私はFENIです。インドネシアのJKT48から来ました。
HINA:HINAです!日本のSKE48で活動しています。
COLE:(日本語)ワタシノナマエハCOLEデス。フロムフィリピン!MNL48です!
――この中で初めて日本に来た方は?
FENI:あっ!COLEちゃんじゃない?
COLE:わたしですー。
――本来、日本はもう桜が咲いてもおかしくないんですけど、急に寒くなって。フィリピン、インドネシア、タイというと、すべて常夏の国じゃないですか。大丈夫?
COLE:メチャクチャ寒いです。
HINA:寒いよね(笑)
FENI:でもそれが良い!服装で色々調節できるのが楽しいよね。この前は1月に福島県に行ったんですよ。凄く寒かったから、今回はまだ温かい。
FAME:私は1年ぶりに日本に来ました。でも、このメンバーで来日できてすごく嬉しい!私は日本の寒さは大好きなので、大丈夫!
――HINAさんは日本の方だから寒さは慣れているでしょうけど、今回SKE48のメンバーの皆さんや劇場に会いに来てくださるファンの皆さんには会えるんですか?
一同:(顔を見合わせて笑う)
HINA:実はサプライズで、SKE48のメンバーに会いに行くんです。劇場に行くので、ファンの方に会えるのも楽しみでー。4,5年SKE48に所属しているんですけど、グループ外に出たことがなかったので、ずいぶん長く会っていない気がします。
※3月27日QuadlipsはSKE48の劇場にサプライズ出演
デビュー曲がかっこよすぎる!すぐにイメチェンできるもの?
――「Catchi Me Kiss Me」のMVを見たんですけど、ヤバいですね。タイでここまでかっこいいガールズユニットが誕生するなんて、凄いと思いました。
特に日本人はAKB48グループのことを知っている人が多いので、聴き馴染みのあるヒット曲からは想像ができないと思うんですよ。
HINA:…(笑)。そうなんですよね。AKB48グループって、ラップの入った曲を歌って、ストリート的なヒップホップ系のダンスをするイメージはないじゃないですか。
――予想外過ぎて、固まりました(笑)。
FENI:イエス(笑)!
――最初にこの曲を聴いた時は、どう感じました?驚いたんじゃないですか?
FENI:そう。AKB48グループのダンスは、カワイイ。でも『Catchi Me Kiss Me』は、カッコイイ。めちゃめちゃカッコイイ。
全然違う所が、新鮮でしたね。振付けもそうだし、歌もラップが多用されていて、曲にもグルーブ感があって、歌っていても踊っていても、最高に楽しかったです。
HINA:歌詞も完全に英語っていうのが斬新ですよね?今までなかった新しいことにみんなで挑戦しているから、楽しいんだと思います。
FENI:JKT48の曲にも1曲だけ歌詞が英語の曲があるんですけど、それを入れると私にとってはまだ2曲目かな。
――COLEさんはフィリピン出身だから英語は普通に話せますもんね。
COLE:そうですね。私は日常的に英語を使っているので、大丈夫(笑)!それもあってリードボーカルを取っているんですけど、その分ダンスが苦手なんです。みんなに教えてもらってなんとかやってますかね…(笑)。
――MNL48でパフォーマンスをしていても、Quadlipsのダンスはやはり難しいと。
COLE:MNL48の曲にもダンスが難しい曲はいくつかあるんですけど…さすがにこの曲ほど難しい曲はないですよー(笑)。
――SKE48の曲にもないジャンルですか?
HINA:確かにラップ的な要素の有る曲はないんですけど、ダンスだとヒップホップに近い動きの曲はありました。SKE48って48グループの中では「元気!」という印象を全面に出しているグループなんです。ダンスと言えばSKE48が一番、というくらい力をいれていたので、かっこいいダンスも披露していましたね。
そのせいか、Quadlipsのダンスだけは、自信ありです。…というか、唯一できたことでした(笑)
FENI:私もJKT48の中では踊る機会が多かったから、大丈夫だって思ってたんですけど、実際に踊ってみたらヒップホップはかなり違いました。学ぶことが多かったですねー。
英語の壁に苦しんだメンバーも
――FAMEさんはタイ人ですが、タイ人も英語を話せる人が多いですよね。全て英語の歌詞はどうでした?
FAME:歌う時と会話する時の英語って、全然発音が違うんですよ。難しく感じました。
私は元々SとTの発音が苦手なんですよ。でも、大学では英語を使ってプレゼンテーションをする授業が多くて、だいぶ慣れてきたかな?という感じです(笑)。
HINA:いや、いや、私以外の3人は英語はぺらっぺらだと思いますよ。
――なんでしょうねえ。島国だからなんでしょうか。我ら日本人的には英語の壁はまだまだ高いですよねえ。
HINA:いや、たっかい、高~い壁です。最初はコミュニケーションを取るのも大変で、泣きそうになったんですが、まだ泣いていません(笑)。
――いつ頃からみんなとコミュニケーションが取れるようになりましたか?
HINA:私日本を代表するくらい頭が悪いんですよ。
――何言っちゃってますか(笑)?
一同:笑
HINA:実は日本で英語を少し勉強してからタイに行ったんですよね。あれ?私意外と英語いけるんじゃない?…なーんて余裕の気持ちがあったんですけどね。そしたら、まぁ通じない通じない(笑)。
頭が悪いにも関わらず、この世界に飛び込んでしまったので、きちんと文章を作って話をしても、発音の問題で通じないし、単語が分かっていても発音で通じないんだ!とか。
一つできても、一つできないと伝わらないんだ!なんていう壁がどんどん現れて、その壁も高すぎて(笑)、英語の勉強をしないと眠れないくらい、毎日不安。
でも、やっと翻訳機を使わないでコミュニケーションが取れるようになりました。何よりみんながなるべく簡単な単語に切り替えて話してくれるので、助かっています。
FENI:今は大丈夫だよー(笑)
「制服」ではなくストリート系ファッション
――48グループとはコスチュームが全然違いますよね。
FENI:48グループは制服で、とてもかわいいですよね。私はファッションが好きなんですけど、Quadlipsでストリート系のファッションができることがうれしい!
COLE:もともと私はいつもこのスタイルです。
――ああ、だから着慣れているんですね。このスタイルが自然な感じがします。
COLE:わあ、嬉しい。ありがとうございます。
――お腹もちらりと見えますが、結構スタイル維持には気を付けているのかな?
一同:爆笑
FENI:元々お腹にはシックスパットがしっかりあります。筋肉質なんですよ。HINAも筋肉質。
HINA:そう!筋肉質。だから食事制限をしたり、ジム通いをしている訳ではないですけど、タイはハイカロリーな料理が多いので、そこはちょっと気をつけなきゃいけないなって思っています。」
――あっ!FAMEさん今、お腹隠した!
FAME:(照笑)…。私は運動してもなかなかシックスパットが出てこないんですよ(笑)。もっと筋肉つけるために頑張らないと。
COLE:ダイエットについては両親が心配してくれているんですけど、私の場合、食べないダイエットをすると、栄養不足で風邪ひいたりしてしまうんです。だからなるべく身体を動かすようにしています。
HINA:ダンスのレッスンの前にみんなで筋トレしてるよね?
Quadlips加入のきっかけ
――BNK48やCGM48のお話を聞く中で、海外進出は運営側から声がかかったり、希望する場合もあるみたいですね。Quadlipsに選出された時はどんな感じだったんだろう?
COLE:そうですね。私はマネジメントサイドに選んでいただいたんですけど、丁度、8枚目のシングルのセンターに決まって、注目されたのがきっかけだったのかな?凄くラッキーだったと思います。感謝してますね。
――えっ?MNL48でセンターとしてフィリピンでパフォーマンスしながら、タイでQuadlipsの活動をするの?フィリピンとタイを行ったり来たりって、結構ハードですよね。
COLE:今はリリース前なので、撮影があってバンコクとマニラを行ったり来たりしていますね。
――HINAさんは、SKE48の活動は?
HINA:他のメンバーの国はタイが近いんですよねー。日本だけ6時間かかるし、空港にいる時間を含めると片道8時間。行き来が難しいんです。タイに行ってみないかって運営側から提案をされた時、最初はどっきりかと思っちゃった。
――なんか、48グループの番組企画でありそうなネタ(笑)…。
HINA:ありそうですよね(笑)?最初は何を言ってるんだろうって思いましたよ。Quadlipsの使命の一つに、エクストリームスポーツ(スノボやスケートボード、BMXなど。華やかな技を競い、音楽やファッションとのコラボも多い)を広める活動も含まれていると聞いて、スポーツが好きだったし、世界でアイドルとして活動できるなら、私の人生が面白いものになるなと思って、タイで頑張ろうとおもいました。
FENI:私はJKT48に10年もいるんです。
――えっ(驚愕)?
一同:爆笑
――まだすごく若い方かと思ってました(笑)。年齢不詳~。もうベテランじゃないですか。
FENI:丁度、新しいことにチャレンジしたいなっていう時期でもあったんですよね。新しいことが好きっていうのもあったから、グローバルユニットに参加しないか、っていう依頼があった時はもう、ウェルカム!って感じでした。
HINAと同じで、エクストリームスポーツを知ってもらう活動もあると聞いた時、スポーツが好きなこともあって、即決しました。
FAME:私は運営側から提案というか、色々質問されました。英語できますか?スポーツは何かやっていますか?…どちらもできるので、できます!と。
あと、私が指名されたのは、キャラクターなのかな。私はBNK48の中でちょっと女の子らしくないとうか、少年っぽいキャラクターなんですよね。
――見た目はすごくかわいい感じなのに。おっとり系ですよね?
HINA:と、思うじゃないですか。外見はみんなを癒してくれそうなんですけど、声も低いし、ダンスもフリースタイルが得意で、かっこいい系なんですよ。
FAME:えへへ。
――じゃあ、今回のダンスは一番すんなりと入れたのかな?
FAME:んー、そうですね。難しくはないけど、簡単ではないです(笑)。確かにヒップホップは好きなんですけど、今回はかなりハードなヒップホップ。みんなベーシックからダンスの基礎を学ばなければならなくて。筋肉の付き方もそれぞれ違うので、身体の調整が難しかったですね。
FENIはママ?新しい家族のような関係
――4人はケンカしたことはあります?
FENI:全然しないですね。意見が分かれたこともないです。
HINA:合流するまでは、ケンカしたり、何かあるんじゃないかなって思って恐かったんですよ。全員言葉が違う、文化も違う、国が違う、食文化も違う。これは意見が合わないこともあるんじゃないかと(笑)。
FENI:えー?そうなの?
HINA:例えばCOLEは辛い料理が嫌いじゃない?
COLE:(笑)…。
――あれ?フィリピンって辛い料理があるイメージ。
COLE:スパイシーな料理はたくさんありますよ。ただ、私が受け付けないだけ。お腹が痛くなっちゃう(笑)。
HINA:でも、FENIは辛い料理が大好き!
FENI:もう、めちゃくちゃ好き(笑)!
HINA:そんなメンバーが集まっていても、じゃあ、両方の料理が選べるお店に行こうか?とか、今日は辛い料理を食べに来たから、明日は辛くない料理を食べに行こう、とか。お互いの文化を尊重して、みんなが相手を思いやってくれるから、全くぶつかることがないんです。
――みんなでご飯食べに行くって、本当に仲がいいんですね。どんなお店に行くんですか?
一同:(顔を見合わせ忍び笑い)
FENI:寿司!
一同:(爆笑)
――バンコクにはたくさんお寿司屋さんがありますよねー。
HINA:そうなんです。日本人としては嬉しい限りです。
COLE:寿司大好きー!
FENI:今日何食べたーい?寿司ー?明日は何食べたい?寿司―!!
HINA:3日連続で寿司を食べに行ったことがありました。みんなお寿司が大好きです。
――FAMEさんが他の国から来た3人を案内してあげることも多いのかな?
FAME:ありますよ。他のメンバーはバンコクを案内したけど、HINAさんはパタヤに連れて行きました。ジョムティエンビーチです
――ジョムティエンビーチはパタヤ中心部よりきれいですよね。私も好きです。
HINA:凄くリゾートっぽくて、バンコクと雰囲気が違いました。
――あれ?なんかFENIさんとCOLEさんが怒ってませんか(笑)?
HINA:二人とも帰国していて、一緒に行けなかったんですよ。私がひとりだったのでFAMEが「じゃあ、お出かけしよう!」って言ってくれて。
――あらー、FAMEさん優しい!
COLEはホームシック気味
――海外に出ていく事に関して、家族は何か言ってましたか?
FENI:うちのママは、あなたの夢のためにいってらっしゃいと。サポートしてくれています。
COLE:おお(泣)…。
――えっ?COLEさん、泣いています?
COLE:家族は本当は私のことを海外に行かせたくなかったみたいで。でも、あなたはまだ若いし、自分の夢があるのなら、サポートするから行ってらっしゃいと。応援するって言って送り出してくれて…(号泣)。
私は風邪をひいたり、ちょっと身体が弱い部分もあるから「バンコクで体調崩したらどうするのかな?」って心配してくれているみたいで。
――ちょっとホームシックなんですね。
COLE:はい(泣)…。私の家族はとても仲が良いので、こんなに離れて、長く会えないことがなかったんですよ。海外に住むのも初めてだし。寂しくなるといつも「FENIさーん!」っ泣きついちゃう。
もちろん、家族といるのが大好き。でも、この4人でいる時間も大好き。
――FENIさんは、いつもCOLEさんを励ましてあげてるんですね。
COLE:毎日、FENIさんには、全員が励ましてもらっています(笑)。
FENI:私たちは新しいファミリーですよ。たまに仕事でジャカルタに帰るんですけど、COLEが心配で毎日動画通話で話しています。「ご飯食べた?」「具合はどう?」って。
COLE:どうしてなのかわからないけれど、とっても仲良くなれました。
――この中では一番帰国できていないHINAさんはホームシックにはならないんですか?
HINA:最初の1週間のことを思い出すと今も泣きそうになるんですけど、ホームシックを認めたら、負けちゃうと思って。帰りたくなっちゃうじゃないですか。そう思って生活していました(ちょっと涙ぐむ)。
家族とはよく連絡も取ってますし、みんなが私たちのことを応援してくれているので、頑張りたいですね。
ファーストインプレッションは?
――初めて会った時の印象は?
FENI:実は初めて4人で顔合わせをすることになった時、HINAだけ体調をこわして来れなかったんです。だからHINAだけ初対面は動画通話。私が25歳でHINAが23歳。年齢が近いこともあって友達感覚で凄く仲良くなれました。
COLEやFAMEは、妹みたいに思うんです。
自分がインドネシアに帰っている時も、COLEは大丈夫かな?FAMEはストレス貯がまっていないかな?って心配になっちゃう。
――それ、お姉さんっていうより、お母さんじゃないですか?
一同:(拍手)
HINA:FAMEはすでにFENIをママ―!って呼んでいますよ。
COLE:私の場合、ちょっと他のメンバーとは違うんですが、このプロジェクトの前に一度JKT48にいるFENIさんに会っているんです。うわあ、スーパースターだ!っていうオーラが出ていました。だからFENIさんと一緒のメンバーになれることが凄く光栄でした。
――同じ48グループでも、他国のメンバーは意識するものですか?
HINA:私はSKE48に加入して1年でコロナ禍になっちゃったんですよね。
日本の中の48グループに会うことすらなくなってしまって、交流が少なくなりました。もちろん海外のメンバーとの交流なんて、当時は考えられませんでしたよ。
だからこのQuadlipsが海外で活躍しているAKB48グループメンバ―に初めて会えたメンバーです。このグループをきっかけに、もっとたくさんの48グループに会ってみたいし、私たちをきっかけにもっと48グループが国際交流や、海外進出ができればいいなって思います。
この出会いは運命
――確かにこの4人はAKB48グループで初めてグローバルユニット第1号に選ばれたわけじゃないですか?ある種パイオニア的存在なわけで。そんな4人に選ばれた感想は?
FAME:わお!
一同:(爆笑)
FAME:夢を叶えた感じです。私ができるエンターテイメントの世界は、タイ国内だけの話だと思っていたんですけど、こうやって色々な国のメンバーと、色々な国に行ける。
――FAMEさんにとって、Quadlipsはどんな存在ですか?
FAME:うーん。これはすごく不思議な事なんですけど、Quadlipsのメンバーに初めて会った時、全く緊張しなかったんですよ。
なんて言ったらいいんだろう?自分でもよくわからないんですよ。
例えば先日、AKB48の先輩にタイで会う機会があったんですけど、やっぱりすごく緊張したんです。でもQuadlipsのメンバーにあった時は、初めて会った時に安心したんです。
これは運命的に出会った人たちなんじゃないかな?
一同:おおお!
――そうかもしれないですよね!
2024年4月5日の日本初ライブを前に思うこと
――いよいよZepp Shinjukuの「T-POP Showcase Tokyo 2024」が迫ってきましたね。日本初お披露目となるのですが、今の気持ちを聞かせてください。
FENI:実はJKT48のメンバーとして、日本でパフォーマンスする機会はあったんですよ。もちろんQuadlipsでは初めて。緊張はしていないですけど、ドキドキしています。
COLE:わかる!ドキドキしています…(笑)。夢が叶ったなって言う気持ちですよ。緊張しているけど東京のライブ、頑張るぞ!って思っています。
FAME:日本で仕事をするのも、日本でパフォーマンスするのも初めてで、緊張はしています。でも、ずっとこの時を待っていましたからね。
――BNK48はタイフェスティバルに出たり、紅白歌合戦に出たりしてたから、FAMEさんの先輩たちは日本でも沢山パフォーマンスする機会がありましたよね?
FAME:はい、1期生のセンパイはよく日本に行ってました。でも、誰が日本に行けるか、っていうのは選抜のシステムがあるんですよ。だから、私はQuadlipsで日本に来られたことが、とてもラッキー(笑)。
――HINAさんは日本うんぬんの前に、SKE48以外でステージに立つこと自体が初めてですよね。
HINA:そうなんですよ!SKE48のメンバーとしては東京には何度も来ているんですけど、SEK48 以外でステージに立つことなんて、考えたこともなかったです。
こうしてQuadlipsのメンバーと日本に来れたことが嬉しいし、半年だけかもしれないけど私にとっては、長い時間でした。やっとファンの皆さんに今の自分の姿を見てもらえるなあって思ってます。
Quadlipsのメンバーひとり一人の良さも、知ってほしいですね。
――それぞれの皆さんの母体となっているグループから、ファンの方が集まってくれたら楽しいですね。
一同:ね!みんな来てほしい!
HINA:日本の方も、もちろんZepp Shinjukuにきてください。お待ちしています。
Quadlipsで叶えたい夢は?
――Quadlipsで叶えたい夢や目標はありますか?
FAME:Quadlipsの曲をSNSやTikTokでどんどん使ってもらいたいな~。そして沢山の人知ってもらったら、Quadlipsのコンサートをやりたい。そしてPRのために世界中でパフォーマンスしたいです。
FENI:みんな生活している中で、ストレスを感じることや不安になることがたくさんあると思うんです。でも私たちの曲を聴いて、パフォーマンスを見ることで、私たちのポジティブなパワーや雰囲気が届くんじゃないかな?みんなを笑顔にするために、世界中の沢山の国の方たちに会いに行きたいな。
HINA:せっかくこの4人で集まれたプロジェクトだから、この4人で沢山の景色を見ていきたいよね?
FANI:うん、うん、そうだね。
HINA:その景色の中の一つに、世界中の皆さんを巻き込んで、Quadlipsとしてもっと大きなステージに立っている景色をファンの皆さんと見に行くことが、私の目標です。
COLE:みんなと一緒です。もっともっとQuadlipsを大きな存在にしていきたいし、そのために沢山の曲を作っていきたいです。
――ではこれから日本にもファンができるはずなので、最後に日本の皆さんにメッセージをお願いします。
FAME:わお!
一同:(爆笑)
FAME:私を応援してくれている皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。これからQuadlipsでも頑張って、いい作品を作っていくので、ついてきてくださいね。
FENI:日本の皆さーん!これからQuadlipsはいい作品をたくさん作って、たくさんサプライズも準備しています。応援よろしくお願いします!
HINA:日本のファンの皆さんには少し寂しい思いをさせてしまっているなって思います。まずはZepp Shinjukuのライブに来てもらって、そのうちタイにも遊びに来てほしいです。私が日本とタイの架け橋になります。
これから頑張って、タイのおすすめの場所やおすすめの美味しいお店をどんどん発信していこうと思っているんですよ。初めてタイに行って気付いたこともたくさんあるから、タイの良さをたくさん知ってほしいです。
日本のファンの方と思い出をたくさん作っていきたいな。これからもぜひ、応援よろしくお願いします。
COLE:Quadlipsを知ってくれてありがとうございます!これから皆さんに良いパフォーマンス、いい曲をどんどん届けますね。
人生は一度きり。だから私たちについてきてください。一緒に素敵な景色を見に行きましょう!絶対に後悔はさせません!
ComeComeComeComeCome! Let’s go!
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取材を終えて
「出会えたことは運命」と言う言葉は、フランクに使われたり、恋愛の高揚感からよく出てしまう言葉でもある。
ただ、Quadlips最年少のFAMEは仏教国タイで生まれ育った。出会った瞬間安心感があったという彼女の思う「運命的な出会い」は、もしかしたら、輪廻転生する前に、すでに出会っていたような、そんな安心感からくるものなのかもしれない。
事実、彼女たちの会話や距離感には何とも表現しがたい信頼関係と、暖かな関係が満ち溢れ「ソウルメイトってこういう人たちのことを言うのかな?」と思わされるインタビューとなった。
「Catch Me Kiss Me」のMVやステージパフォーマンスでは、これまでのAKB48グループのイメージを覆すクールさが際立つものの、彼女たちの親しみやすさ、かわいらしさ、そして茶目っ気たっぷりのキャラクターにギャップ萌えする人も多いはず。
2024年4月5日(金)はZepp Shinjuku、ぜひQuadlipsの門出を目撃してほしい。
[取材・文:吉田彩緒莉(Saori Yoshida/Interview・text)]
[撮影:沢多泰季]
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