2023
11.12
11.12
「国の為死ぬ覚悟」のリーダーがかくも多かった日露戦争――吉村昭『ポーツマスの旗』にみる愛国心の力(前編)
渡米を辞退しようとする金子賢太郎(右)を、伊藤博文(左)は必死に説得した 写真出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」 (https://www.ndl.go.jp/portrait/)
慶應義塾の塾長を長く務め、中興の祖と言われた小泉信三は、先の大戦に反対だった。しかし、戦争になったら、全力で国を支えようとした。それが国民としての義務だと思ったからだ。それゆえ、先の大戦で学生たちを戦場に送ったと批判された。政治の掌にあらずとも、国に殉じようとした人がいたので…
Source: Foresight