09.26
知ってる?秋も旬のあさりの砂抜き方法。あれを一滴垂らすだけ。裏技を使えば旨みがアップ
そんなあさりを下ごしらえする時に、ほんのひと手間加えるだけで、ワンランクおいしくなるテクニックがあるそうです。発酵美容家のザイマリさんに、驚きの裏ワザについて伺いました。
はちみつ1滴たらすだけ?
あさりを砂抜きする時に塩水を使いますが、その塩水にはちみつを1滴たらすことで、あさりの旨(うま)みがアップします」(ザイマリさん)
そこにはどんな理由があるのでしょうか。
「はちみつに含まれるブドウ糖(グルコース)のおかげです。あさりの旨みは体内に存在するコハク酸という成分によって生み出されますが、ブドウ糖にはこのコハク酸の量を増加させる性質があるからです。
これは、独立行政法人水産総合研究センターの研究によって『ブドウ糖を海水に入れるとあさりの旨み成分が増える』と証明されています。出荷前のあさりをブドウ糖を添加した海水に24時間漬けたところ、コハク酸の量が2.8倍になったそうです。
センターの試験では1Lあたり100mgのブドウ糖を加えたそうです。砂抜きの際、それを目安に砂抜きの塩水にはちみつをたらせば、あさりの旨みが3倍近く増えるのです」(ザイマリさん)
あさりにブドウ糖を与えると成長も促進!?
「あさりに餌料を与えて飼育する際、海水にブドウ糖を添加しておくことで、あさりの成長速度が約3割促進されることも、水産総合研究センターが解明しました。
ブドウ糖はあさりの餌そのものになるのではなく、栄養補助剤(サプリメント)として栄養不足を改善しているとのことです」(ザイマリさん)
「まず、あさりを水でこすり洗いします。これはあさりの表面についた汚れや腸炎ビブリオ菌を取り除くためです。このとき、死んでいるあさり(口が開いて水管が出てしまっているもの)も取り除いておきましょう。さらに水道水でよく洗います。
続いて、海水と同じ3%の塩水に浸し、常温、暗所で2、3時間砂抜きをします。500mlの水なら大さじ1の塩を入れ、あさりが全部隠れるくらい浸します。この際にはちみつを1滴加えます。海と同じ環境にすることであさりは呼吸をして砂を吐きます。潮干狩りで獲った場合は、4時間ほどの砂抜きが必要です。
また、海中と同じくらいの水温20度前後の暗いところの方があさりは活発になります。低温だとあさりは休眠状態になってしまいますので、冷蔵庫には入れないでください」(ザイマリさん)
水産総合研究センターはこの研究成果を日本水産学会で発表し、特許も出願したそうです。
食欲の秋、はちみつの効果をあさりの酒蒸しなどで試してみてはいかがでしょうか。
参考資料など
【関連記事】
- 週間天気予報 週後半は蒸し暑さが戻る 中秋の名月は?
- 今日9月26日(火)の天気予報 全国的に雲の多い空 少し蒸し暑い体感に
- 宮城県沖でM4.6の地震 宮城・福島で震度3 津波の心配なし
- 北米大陸の西海岸に巨大な雲の渦 強い寒気南下で低気圧が発達
- 週後半は蒸し暑さが戻る 来週は再び気温が下がる見通し
Source: HuffPost