2023
09.01
09.01
<北朝鮮写真報告>朝中国境を行く(3)車両も人影も見えぬ会寧―三合連絡橋
閑散としていた。8月中旬の平日、アジアプレスの中国人取材協力者が訪れた豆満江中流域、龍井市三合鎮 の通商口付近は、貨物車両はまったく見当たらず、夏の暑さのせいか付近の農村人の姿もなかった。
三合鎮の対岸は咸鏡北道(ハムギョンプクド)の会寧(フェリョン)市だ。北朝鮮側も人影は稀。現在も使用されている国際連絡橋は、日本の植民地だった朝鮮と「満州」国の龍井を結ぶ橋として1941年に建設されたものだ。
福岡刑務所で獄死した詩人・尹東柱(ユン・ドンジュ)は龍井の人で、遺骨は父親に抱かれてこの橋を越えて故郷の地に戻り埋葬された。
三合―会寧はもともと人の往来と物流が少ない通商口だが、新型コロナが落ち着いた今も再開されていないないと税関関係者は述べた。了(パク・ソンミン / 石丸次郎)
※写真説明中に撮影時のないものはすべて2023年8月にパク・ソンミン撮影。
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