08.17
「大丈夫だって勘違いされたくない」認知症のブルース・ウィリスさんの妻、闘病支える人たちへのメッセージが力強い
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認知症を患っている元俳優のブルース・ウィリスさんの妻が、日々夫のサポートを続ける中で直面する苦悩と、心も前向きに保つコツをSNSで打ち明けた。
似たような立場にいる人からもそうでない人からも、共感のコメントが寄せられている。
ブルースさんは失語症を理由に2022年3月に俳優業を引退。その後、病状が進み、前頭側頭型認知症(FTD)と診断を受けていることを、家族が公表していた。
FTDの症状としては、同じことを繰り返す、言葉の意味がわからない、言葉が出にくくなる。他者の心の状態や考え、感情を推測したり、共感したりすることが難しくなり、他者と関係を築きづらくなるという。現在も十分に解明されていないため、根本的な治療薬がない。
そんな難しい病と闘うブルースさんの暮らしをサポートしているのが、元モデルで妻のエマ・ヘミングさん。ブルースさんとの間にもうけた11歳と9歳の子どもたちを育てながらの生活だ。
FTDを患う人を介護するのは精神的にも大変なストレスがかかるが、エマ・ヘミングさんは諦めない。そして、奮闘の日々から気づいたことがあり、周りの人たちに伝えたいことがあるという。
エマさんが伝えたかったメッセージとは?
エマ・ヘミングさんは8月14日、Instagramに「大丈夫だって勘違いされてたくないんです。だって大丈夫じゃないから」と登山直後に帽子をかぶったままの飾らない姿で胸の内を明かす動画を投稿した。
「希望が持てないような考えを断ち切ることが大事だと感じています。みんなには私が最高な人生を送っているよう見えているとわかっています。できる限り最善な人生を生きるように日々自分に言い聞かせています。それは自分のためでもあり、2人の子どもたちのためでもあり、ブルースのためでもあるのです」と時にカメラを見つめながら話す。
「自分のことをケアしてあげられなかったら、愛する人の面倒をみることはできません。1日のうちのほんの短い時間でも手を止め、何か美しいものを探しましょう」と忙しい日常にあっても、意識的に自分自身のために立ち止まってほしいと訴えた。
「自分のことを大切にしてあげないと、世話をしてあげたいと思う愛おしい人の役に立つことはできません。私も完璧にできているわけではありませんが、努力しています。日々の『宣言』だと思って、いつでも頭の片隅に置いています」と語った。
この投稿を見た人たちからは、「あなたはこの世界で最もタフな仕事をしています。1人時間もママの時間もゆっくり楽しんで。それが地に足のついた、安定した生活につながると思います」「パートナーが死にゆく時、私もその時間が取れたらよかったんですが、難しかったです」「同じケアする側として、私たちはいつも最善を尽くしていますよね。何の訓練もしたことがないのに。困難な道ではあるけれど、頑張りましょう」など共感を示したり、エマ・ヘミングさんを気遣ったりするコメントが寄せられた。
Source: HuffPost