07.27
【東京五輪/柔道】「日本人だった事は1度も無かった」…祖国にメダルを抱かせた在日3世アン・チャンリム
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「在日僑胞たちは日本では韓国人、韓国では日本人として扱われます。」
在日僑胞3世のアン・チャンリムは今日(26日)東京日本武道館で開かれた2020東京オリンピック柔道男子73kg級で銅メダルを獲得して、在日僑胞たちの話から取り上げました。
日本京都で生まれたアン・チャンリムは小学校、中学校、高校を全て日本で出ましたが、大韓民国の国籍を捨ててはいけないというご父母の教えによって帰化しませんでした。
韓国人として兵役の義務も負っていますが、今回オリンピックでメダルを獲得して代替服務をすることになりました。
アン・チャンリムは在日僑胞として目に見えない数多くの差別を受けました。
筑波大学2年生だった2013年に全日本学生選手権大会で優勝して、日本柔道の次世代エース候補に挙げられて、当時の大学柔道部の恩師は日本に帰化を勧めました。
しかし、アン・チャンリムは結局韓国の国籍を捨てず、2014年初めからは韓国に渡って韓国選手として第2の人生を始めました。
アン・チャンリムは日本柔道界から裏切り者の烙印を押されて、国家代表になってから特に日本の牽制が激しくなりました。
「他の選手には負けても良いが、アン・チャンリムだけは必ず倒さなければならない」という言葉が日本代表チーム内に出回りました。
日本選手たちはアン・チャンリムに会えばより一層キツく試合を繰り広げました。
男子73kg級の世界最強者である大野将平も同じです。
アン・チャンリムは大野にだけ6回の直接対決で6回全て敗れました。
大野の得意技である足技に毎回ヤラれました。
2018ジャカルタ・パレンバン・アジア大会の決勝では規定時間4分、延長戦7分9秒を合わせておよそ11分9秒間『血闘』を繰り広げましたが、釈然としない判定で敗北を記録しました。
当時アン・チャンリムは悔しさを訴えて表彰台の上で涙をコンコンと流して、周辺をドン引きさせました。
東京オリンピックでもアン・チャンリムの金メダルを予想する人は多くありませんでした。
大野の勢いが独走的な上に、大会開催国である日本がやすやすとアン・チャンリムに金メダルを渡さないだろうという見方が強かったからです。
このような中でアン・チャンリムは日本柔道の『心臓』と呼ばれる東京日本武道館で闘魂を繰り広げました。
第1試合から準決勝まで、4試合連続延長の血闘を繰り広げながらも集中力を失いませんでした。
準決勝で惜しくも反則の判定で決勝進出を引き出すことはできませんでしたが、銅メダル決定戦で規定時間7秒を残して得意技であるオボチギ(※背負い投げ)を成功させて、貴重なメダルを首に掛けました。
アン・チャンリムは生まれ育った日本の地で祖国の大韓民国にメダルを捧げました。
Source:脱亜論
【東京五輪/柔道】「日本人だった事は1度も無かった」…祖国にメダルを抱かせた在日3世アン・チャンリム