06.27
「無能を武器」にして家事をやらない。そんなパートナーへの不満が爆発「食器をしまう場所はわからないと言うのに…」
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家事の分担に関して「無能の武器化」という言葉が、ここ数年SNSなどで注目されています。
これは、古くからある問題を表現した新しい言葉で、洗濯や料理、食料品の買い出しなど、日々の生活で欠かせないけれども負担の大きい仕事を、できないかのように振る舞うことを意味します。
家事をしたくない、興味がないというのは、特定の性別に限定されるものではありません。
しかし、異性間の関係では、男性の方が家事の負担を回避する傾向が高いことが調査からわかっています。
ギャラップの2020年の調査では、平等の意識が高いミレニアル世代のカップルであっても、アメリカでは女性の方が掃除や買い物、料理などをする傾向が依然として高いことがわかりました。
男性も家事の一部を担ってはいるものの、前の世代のやり方に従い、自動車のメンテナンスや庭作業など、自分のスケジュールにあわせてできる仕事を選んでいました。
トロント大学心理学部博士課程のレベッカ・ホーンさんはこの調査について「家庭内での伝統的な性別役割に対する、根深い固定観念や思い込みに関係していると思います。こういった固定観念は、一度作られると壊すのが非常に難しい」と、2020年のハフポストUS版の取材で述べています。
また、ホーンさんが代表執筆者である2019年の研究でも、家庭外での労働時間や収入に関係なく、すべての年齢層で女性が男性のパートナーよりも家事を多く担う傾向があることがわかっています。
こういった背景を考えれば「無能の武器化」という言葉に注目が集まるのも、驚きではないかもしれません。
あるTwitterユーザーは6月、「この言葉が実際に起きていることを知って驚いた人がいた」というエピソードを紹介。同じように「無能の武器化」を経験した人がいれば共有して欲しいと呼びかけると、多くの人が反応しました。
投稿から、「できない」を理由に、家事を回避しようとすることへのイライラが伝わってきます。
<Twitterに投稿された「無能の武器化」の経験>
「元パートナー(20年間一人暮らしをしていた40歳の男性)に、やかんでお湯を沸かしてと頼んだら『どうやってやるの?』と聞かれました。彼の家、彼のコンロ、彼のやかんで起きた話です」
「夫『食器をどこにしまえばいいかわからない。どこに何があるかわからないよ』
夫『倉庫内にあるすべての部品の場所を把握している。すべてが完璧に整理されている』
私『だけど、食器のしまい場所はわからないんだね』」
「元パートナーが、色のついた服を洗濯する時にわざと漂白剤を入れたことがあります。理由を尋ねると『洗濯したくないし、こうすればもう二度と頼まないでしょう』と言いました」
「元パートナーは、洗濯機で漂白剤をどうやって使ったらいいか知らないと言ったので『洗剤の横の漂白剤の穴に入れるだけだよ』と伝えました。彼は6桁の給与を稼いでいたソフトウェア設計者なのですが」
「私の家の男性たちは、エンジンやコンピュータの修理、家の修繕ができるのに、リサイクルするために箱をたたむことができないかのように振る舞います」
「元パートナーは、拭くことをしませんでした。皿洗い後のキッチンカウンター、リビングルームのほこり、シャワーやトイレの掃除など。彼は私の掃除の基準が高すぎると主張し、具体的に何をして欲しいか伝えていたにも関わらず『君を満足させることはできない』と言いました」
「元パートナーは自分のバスルームを掃除しませんでした。引っ越す際に蛇口が故障していたことが判明したのですが、その時に彼が少なくとも6週間はシャワーを浴びず、ベビー用ウェットティッシュだけを使っていたことがわかりました」
「私が5つの仕事のうち3つ以上をしていた日に、元パートナーに夕食を担当するように頼むと、どちらかの方法で対応していました。1)家にある食材をリストアップするよう私に頼む 2)食事を注文して、半分を私に支払わせる」
「元彼にテレビ台やテレビのほこりを拭くよう頼み、使うものを見せました。振り返ると、彼は違うものでテレビを拭いていて、それは画面を傷つけるものでした。私が何か言うと、彼は『君のやり方でできないなら、もうやらないことにするよ。何をやってもうまくいかないから』と言いました」
「『自分たちがどの食品ブランドのものを買っているかわからない』と言う。一緒に買い物に行って欲しいと言っても断り続けるのに、私が食べる前にほとんどの食べ物を食べてしまう。自分で買うためにパッケージを覚えていられないの??」
「私の父は73歳ですが、どうやって洗濯機を操作していいかわからないと主張しています」
ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。
Source: HuffPost