05.30
台風2号、世界の気象機関の進路予想は?沖縄は長期間の荒天に警戒。本州でも強い雨のおそれ
今後もゆっくりと北上を続け、先島諸島は週中頃には暴風域に入る見込みです。動きが遅いことで沖縄では大雨や暴風、高波などの影響が長く続くおそれがあります。荒天への備えは早めに済ませるようにしてください。
週末以降は徐々に進路を北東に変えるとみられるものの、本州に近づくタイミングに不確実性が大きいため、最新情報の確認が必要です。
▼台風2号 5月30日(火)6時
中心位置 沖縄の南
大きさ階級 大型
強さ階級 非常に強い
移動 北西 ゆっくり
中心気圧 950 hPa
最大風速 45 m/s (中心付近)
最大瞬間風速 60 m/s
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6月1日(木)頃からは雨も強まる
雨雲の予想 6月1日(木)17時
台風が大型で非常に強い勢力であるため、沖縄ではすでに強風や高波の影響が出ており、宮古島地方と八重山地方、与那国島地方には波浪警報が発表中されています。
今後はさらに風が強まり影響が大きくなる見込みで、特に先島諸島を中心に大しけとなる予想です。うねりも加わり、非常に波の高い状態となります。海岸には近づかないようにしてください。
さらに6月1日(木)頃からは台風周辺の活発な雨雲がかかり始め、雨も強まる見通しです。台風の動きが遅いため、大雨や暴風、高波が数日程度、継続するとみられます。すでに品薄になっているものがある状況で、しばらく流通が止まる可能性もあるため、長期間の荒天への備えを周囲の方と助け合って早めに行うようにしてください。
世界の気象機関の予測
この図の細い線1本1本は世界各国の気象機関が計算した進路のシミュレーション結果をあらわします。アンサンブル予報という手法の過程で得られるもの(メンバー)で、想定される進路にはかなりの幅があるということをイメージするために掲載しています。
これらのメンバーを比較すると、沖縄付近で北東に進路を変えて、日本の南の海上を進むコースで比較的揃っているように見えます。ただ、日本の沿岸に近いところを通るのか、日本から離れた南の海上を進むのかという違いは見られます。
また、速度に関しては大きな差があり、早いものと遅いものでは、日本の南を通過するタイミングが数日程度違う状況です。速度の違いにより沖縄での影響期間や、本州付近で雨が強まるタイミングが変わってきますので、引き続き最新の情報をこまめにご確認ください。
西日本や東日本も強い雨のおそれ
台風から離れた西日本や東日本でも大雨に注意が必要です。この先しばらくは本州付近に梅雨前線が停滞する見通しで、台風周辺の湿った空気が前線に向かって流れ込みやすく、雨雲が発達しやすくなります。
台風が北上してくるタイミングでは、台風と前線の雨雲が一体となって強い雨を降らせることも考えられる状況です。
上述のように台風の進路や日本の南を通過するタイミングには大きな予測の幅があるため影響は変わる可能性がありますが、台風の動きに加えて、停滞する梅雨前線の活動状況にも十分に注意をしてください。
台風の暴風域に入る確率
120時間以内に台風の暴風域に入る確率は以下の通りです。(気象庁)
奄美地方 14 %
沖縄本島地方 39 %
本島北部・中南部 37 %
慶良間・粟国諸島 39 %
久米島 39 %
大東島地方 2 %
宮古島地方 72 %
八重山地方 49 %
石垣島地方 49 %
与那国島地方 10 %
台風の名前
台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。
台風2号の名前「マーワー(Mawar)」はマレーシアが提案した名称で、マレー語の「ばら」を意味する語からとられています。
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Source: HuffPost