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アメリカのロックバンド「ニルヴァーナ」のカート・コーバン氏が破壊したギターが5月20日、59万5900万ドル（約8200万円）で落札された。

ニルヴァーナのリードボーカルとギターだったコーバン氏は、1994年に亡くなった。　

競売を手がけたジュリアンズ・オークションズによると、ギターはフェンダー社製の黒のストラトキャスターで、1991年のニルヴァーナの大ヒットアルバム「ネヴァーマインド」の制作中に破壊された。

メンバー3人全員のサインのほか、友人のミュージシャン、マーク・ラネガン氏への献辞が書かれているが、その中でコーバン氏は自分の名前をKurdt Kobain（正しくはKurt Cobain）とつづっている。

AFPによると、ギターは修復されてはいるものの、演奏はできない。ジュリアンズ・オークションズは落札価格を6万ドル（約827万円）と見込んでいたが、実際にはその10倍の値段がつけられた。

同社のコーディ・フレデリック氏は「カート・コーバンはステージで演奏する時、まるでマシーンのようでした。怒りに満ちており、ステージ上でそれを感じることができました。それは彼の楽器の扱い方からも伝わるでしょう」とAFPに語っている。