07.16
【韓国】『懐の深い』日本はもうない
▲ 9日、東京オリンピックの聖火到着イベントが行われた東京の駒沢オリンピック公園体育館前で、ある女性がプラカードを手にしてオリンピック開催反対のデモをしている。
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幼い頃、日本はまさに『越えられない壁』の国だった。友だちが使う筆記用具のうち一番の高級品は『日本製』で、ウォークマンやCDプレイヤー、ゲーム機、コンピュータなど、最も欲しい物も『日本製』だったからである。学校では三々五々(3~5人)が集まっては、昨日見た日本の映画やドラマに関する話題で花を咲かせ、彼らの音楽を口ずさむのがオシャレの表現だった。夏休みに日本旅行に行って来た友だちが、憧れと羨望に満ちた表情で友だちに自慢しながら説明していた姿も忘れられない。
中でも最も印象的なのは彼らの『本音』だった。当時の大人は日本について「恐ろしい国」、「緻密な国」、「我々が絶対に追いつけない国」という表現を頻繁に使った。その基盤には深さが計り知れず、彼方を見つめる彼らの『本音』に対する羨望が込められていた。
だがしかし、ここ数年間でこのような固定観念が大きく崩れている。代表的なものが彼らの外交政策だ。安倍政権以降、日本の政治家は国内的に劣勢になる度に、伝家の宝刀のように露骨に『韓国叩き』を行っている。以前とは異なり、本音が見え透いた手口を繰り返すのである。
数日後に迫りくる、東京オリンピックの文在寅(ムン・ヂェイン)大統領の訪日問題もそれだ。日本のメディアは去る11日、東京オリンピックの期間中に韓日首脳会談が開かれるとし、日本が韓国側の首脳会談開催の提案を概ね『容認』したという報道をした。また、日本政府は文大統領に対して略式会談レベルのみで、特別待偶はしないという立場を伝えた。すなわち、韓国政府が日本に首脳会談を懇願しているという意味だ。我が(韓国)政府は直ちに抗議に乗り出した。「協議が維持できない」とし、いざとなれば場を壊すという警告まで出た。
日本はどうしてこうなったのか。自身がそれほど不利ではないと思っているからだろう。韓国の大統領が東京オリンピックに来て首脳会談が行われた場合、韓国政府が頭を下げたと大々的に報道することは明らかだ。仮に文大統領が東京オリンピックに行かなければ? それはそれで「世界的な祭典に韓国が狭量で参加しなかった」、「韓国のせいでオリンピックが台無しだ」と言いながら韓国責任論を持ち出すのは明らかだ。安倍から菅へと続く日本政府は、オリンピックに死活を懸けている。オリンピックが成功してこそ自身らの政権の理由を強調することができ、国内世論を結束することができる。だがしかし、現状況から見てオリンピックが成功する可能性は低いため、あらかじめ言い訳を探しているのだ。
このようなシナリオもある。首脳会談を行うと言った後に文大統領が東京オリンピックに参加して、一方的に首脳会談を開催しない手口である。韓国が首脳会談を物乞いしに来たが、もっと『痛い目に合わせる』ために受けなかったと内部的に広報するのである。
このような状況で必ずしも文大統領が東京オリンピックに参加し、場を輝かせる必要があるのだろうか。日本でコロナ19の状況が深刻で、他国の首脳らは不参加を次々と宣言している状況なのニダ。もちろん一介の記者でも容易に分かる日本の意図を、ウリナラ(我が国)の青瓦台(大統領府)と外交部が知らないわけがないだろう。ここ数年間、我が国の外交は日本よりも『おとなびて』行動してきた。我が政府は適切な方法を見出し、対立の溝が深まる両国関係について肯定的な解決策を出すものと信じている。だがしかし、現在の日本が憎らしいのは仕方ない。両国の協力より、嫌韓で支持率を得る本音が見え透いた行動を繰り返しているからだ。大人が言った『懐の深い』日本はもう見当たらないようだ。
ソン・ギホ記者
ソース:アジア経済(韓国語)
https://view.asiae.co.kr/article/2021071411182143058
Source:脱亜論
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