05.19
公開セミナーのお知らせ 6/1 大阪 「最新報告 北朝鮮は今どうなっているのか?」
今春、金正恩氏の執権が満11年を迎えた。その足元で今、混乱が深刻化している。2020年1月に中国発の新型コロナパンデミックが発生すると、金政権は国境を封鎖して人と物資の出入りをほぼ止め、国内でも厳しく人の移動を統制、個人の経済活動を強く規制した。物資不足と市場の停滞が深刻化し、現金収入を激減させた都市住民の中には栄養失調や病気で命を落とす人が出ている。金政権は市場での主食の流通を禁じて「国家専売制」への転換を強行した。しかし、十分に食糧を確保できず、5月に入って地方都市では飢饉の様相を呈している。
「コロナ鎖国」によって外国と往来する人は途絶え、郵便は葉書一枚やり取りできない状態が続いている。この3年余りの間に訪朝した外国メディアはゼロ。未曽有の情報死角地帯となってしまった北朝鮮内部はどうなっているのか? 国内の取材パートナーとの調査を基に報告する。ミサイル開発や「ジュエ」とされる娘をなぜ頻繁に登場させるのかなど、最近の政権の動向についても考える。長く北京やソウルで北朝鮮ウォッチを続け、ロシアへの武器輸出をスクープした東京新聞の城内康伸編集委員を討論者としてお招きする。
●報告者 石丸次郎 アジアプレス大阪事務所代表
1962年大阪出身。北朝鮮取材は国内に3回、朝中国境地帯には1993年以来約100回。これまで1000超の北朝鮮の人々を取材。2002年より北朝鮮内部に市民ジャーナリストを育成する活動を開始。
●ゲスト討論者 城内康伸(しろうち・やすのぶ)東京新聞編集委員
1962年生まれ。東京新聞(中日新聞)編集委員。ソウル支局長、北京特派員などを歴任し、海外勤務は計14年に及ぶ。北京では北朝鮮専門記者として6年にわたり、多数の北朝鮮関係者に取材。著書は『金正恩の機密ファイル』、『昭和二十五年 最後の戦死者』(第20回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞)、『猛牛(ファンソ)と呼ばれた男―「東声会」町井久之の戦後史―』など。
※2022年11月に北朝鮮が鉄道でロシアの傭兵会社「ワグネル」に武器輸出した記事は国際的なスクープとなった。
日時 6月1日 18:30~20:30
場所 大阪市北区 「住まい情報センター」 5階研修室 先着70名
https://www.osaka-angenet.jp/access
主催 アジアプレス・インターナショナル
お問い合わせ osaka@asiapress.org 06-6373-2444
Source: アジアプレス・ネットワーク