05.16
「私もチップをもらって働いていた」ハリウッド俳優、最低賃金を求めるデモに参加し逮捕される
こちらもおすすめ>>「公平な支払いを」米脚本家のストライキ、巨額報酬を手にするCEOとの格差を指摘
アカデミー賞俳優のスーザン・サランドン氏が、最低賃金の引き上げを求めるデモに参加して逮捕された。
サランドン氏は5月8日、サービス業の最低賃金と労働条件改善を求める団体「One Fair Wage(ワン・フェア・ウェイジ)」のメンバーとともに、ニューヨーク州アルバニーにある州議事堂でデモに参加。
CBSによると、サランドン氏に加え、元ニューヨーク州副知事候補のアナ・アルチラ氏ら合計8人が移動するよう警察に求められたものの従わずに逮捕された。サランドン氏らはその後、出頭命令を出されて釈放された。
TODAY: @SusanSarandon, @AnaMariaArchila & tipped worker moms & their children risked arrest at the NY State Capitol in demanding that #OneFairWage gets passed in Albany before #MothersDay.
WE DEMAND THE FULL MINIMUM WAGE PLUS TIPS.
STOP LEAVING US OUT. pic.twitter.com/qWIlvXRJjJ
— One Fair Wage (@onefairwage) May 8, 2023
One Fair Wageは「ニューヨーク州議事堂で、スーザン・サランドンとアナ・マリア・アルチラ、チップをもらって働いている母親とその子どもたちが逮捕されました」「私たちが求めているのは、最低賃金に加えてチップが支払われることです。私たちをのけものにしないでください」とSNSで訴えた。
ニューヨーク州では最低賃金を引き上げる法律が成立しようとしているものの、サービス業は除外されている。
サランドン氏たちは、サービス業従事者の最低賃金も17ドルに引き上げるよう求めてデモをしていた。
現地で撮影された動画には、One Fair WageのTシャツを着たサランドン氏が、当局に身柄を拘束される様子が映っている。
サランドン氏はデモ参加について「私自身も母親、シングルマザーで、レストランでチップをもらって働いていました。それがどれだけ大変で、(最低賃金が)どれだけ重要かを知っている」とコメントしている。
BREAKING: Actor @SusanSarandon was arrested today at the NY Capitol in Albany at a protest demanding full minimum wage with tips for restaurant workers.
Sickening that we must battle for a living wage in the wealthiest nation on earth. To support: https://t.co/5lLBzSJIwZpic.twitter.com/RP7NoQFbJ6
— Steven Donziger (@SDonziger) May 8, 2023
サランドン氏の行動を、仲間の俳優たちも称賛している。
俳優のロージー・ペレス氏は、逮捕されるサランドン氏の写真と「地球上で最も裕福な国で生活賃金のために闘わなければならないなんて、うんざりする」というコメントを投稿した人権派弁護士で活動家のスティーブン・ドンジガー氏のツイートをシェア。「スーザン・サランドン、めちゃくちゃリスペクト」とエールを送った。
政治的な活動に積極的に参加
サランドン氏はこれまでも政治的な活動に積極的に携わってきた。トランプ前大統領の移民政策やダコタ・アクセス・パイプラインに反対するデモ、医療保険制度改革を支持する活動では、逮捕されたこともある。
今回逮捕される前の5月3日にも、ニューヨークで公平な支払いを求める脚本家たちのデモに参加していた。
"Every time there's a union strike you have to respect it," says @SusanSarandon who joined striking writers from @WGAEast Wednesday on their picket line outside Netflix's NYC offices. Video: Sue Brisk @beafree@krystalball@marwilliamsonpic.twitter.com/Eg45gV3LPM
— @TheIndypendent (@TheIndypendent) May 4, 2023
サランドン氏は自身の生き方について「私は情報や情報源に近いし、知らない人にも情報を広められるという点で、より責任があると感じています。と2021年にサロンのインタビューで語っている。
「声を必要とする人々の声になることができるのですから、その責任を果たしたいと思っています」
ハフポストUS版の記事を翻訳・加筆・編集しました。
Source: HuffPost