2023
04.24

バイク男二人旅~31県目は山岳民族が住み集うタイ最後の秘境☆メーホンソーン編

国際ニュースまとめ

バイク男二人旅~31県目は山岳民族が住み集うタイ最後の秘境☆メーホンソーン編

タイ全国一周、と言っても一気に回るのではなく、1ヶ月に1県を余すところなく回るという企画で、相棒は6歳の長男と愛車CB1100であります。

 今月四回目のタイ全国一周・第31県目は、山岳民族が住み集うタイ最後の秘境☆メーホンソーン県!に行って参りました。メーホンソーンまではバンコクから北北西に880km、片道15時間で走って参りました。

 

メーホンソーン県の地理

今回、まずはメーホンソーンの地理から簡単に触れてみましょう。まず感想をひと言で言うと・・・すごかったですね、メーホンソーン。

その景観は妻の山岳民族の村と似る

 タイの県というのは、その県名である市街地が県のだいたい中央にあり、つまりその県の中では交通の便が良いロケーションである為に、そこを拠点として東西南北を回ることになります。ところが、このメーホンソーンは左と上を国境として面しており、いや、そもそも県全体が山間部と言ってよく、道路も大雑把に言えば県の真ん中を行く一本道となるためにどこかを拠点にして回るという概念ではなく、とにかくその一本道をひたすら進み続けてメーホンソーンという一つの県を通り抜ける・・・といった旅でした。

 

メーホンソーン県内周遊

それでは今回のバイク旅・メーホンソーン県内をダイジェストで流していきます!

早速、他県では見られない建築

 この時期、昼間の移動は暑さでしんどいので午前1時半にバンコクを出発、メーホンソーンの県内に入ったのは午後12時過ぎでした。メーホンソーンの建築様式は隣国ミャンマー文化の影響を受けているらしく、県内に入ると早速にそんな光景が目に飛び込んできました。

寺院も雰囲気ちがう

 で、ですね。もう、とにかく山間部なのです、メーホンソーンという県は。とは言え、県内にある程度の平地はあるのだろうと思いきや、想像をいい意味で裏切られました。私、バイクに跨り来年で30年を迎えますが、これほどエンドレスなワインディングロードを走ったことはなく、それだけに「走り」がおもしろく充実した県でした。

ローカルのガソリン

 ガソスタ事情も特殊ですね。私がよく利用するシェルやPTTは県の中央を流れる国道・県道しかなく、少しでも道から離れるとたちまちガソスタとかいう風景ではなくなってきます。100kmガソスタがない、というのは当たり前で、しかも山間部の為に燃費も悪いので不安になってきそうなものですが、その100kmにも(バイクに乗る)人は暮らしているわけで、ガソスタがないというわけではないんです。よーく目を凝らしていると写真のようなガソスタが目に入ってきます。

心なしか金が濃い

 ところで私のCB(CB1100EX, 2014年式)は燃料タンクも変えており、だいたい350~400kmほど走ります。なのでこれまでタイを30県回っていて「ガソリンがない!」という状況はあまりなかったんですが、今回はおそらく初めてGoogleマップでガソスタ検索して且つ、ガソスタを目的地よりも優先して駆け込みました。先のローカルのガソリンはできれば入れたくなかったので。

メーホンソーンは場所がら

メーホンソーンの道路事情としては、新旧ありますが基本的に問題ないですね。というよりメーホンソーンとパーイ以外はすべてワインディングロードとなるのでそもそもスピードを出すことができず、その為道路に陥没があっても自然それにハマることもないといった状況。それからパーイからチェンマイに抜ける側は整備されて快適に走れました。

いよいよメーホンソーンの市街地に

バンコクを午前1時半に出て1泊目の宿があるメーホンソーンの市街地に着いたのは午後5時34分。前日に捻挫して友人でもある先生に「メーホンソーンに行ける足にしてくれ!」とお願いした身としては、その達成感は否めません。先生、どうもありがとうございました。

バイク旅だからこそのメーホンソーン

 県内には外国人観光客も多く見受けられましたが、そのほとんどがバイクに乗っていたので、おそらく皆さんチェンマイから来ているんでしょう。そうでないと何かとツアーだと時間もお金もかかって大変だと思います。その点、バイク旅は自分の都合で隅々まで回れるから最高ですね。

中国・雲南省から流れ着いた人たち

 メーホンソーンにも雲南省からやってきた所謂中国国民党の残留部隊の人たちが暮らす集落があります。ここのラーメン(Yunnan Noodle)が美味しいということでやってきましたが、本当に美味しかったですね。その他にも独特の雰囲気もあって美しい村でした。

タイのドラマでよく使われる聖地

 それにしても噂に聞くパーイは魅力溢れる街でしたね。メーホンソーン山間部のワインディングロードを抜けると外国人観光客が集まるような一角が突然現れるといったような。しかもお洒落な店もちらほらとあるし、これからきっと、もっともっと有名になること間違いないでしょう!

今回我々にとってはパーイの出口、チェンマイから来ると入口

 さて今回のメーホンソーンはターク県(南)から入り、そのまま Γ の字を東に抜けてチェンマイに出たわけですが、その最後のスポットとなるのがこのパーイのメモリアルブリッジでした。ターク県の時にも記したことはありますが、メーホンソーンの世界観とは、タイのそれとは異なるものなのでなんとなく不思議な体感であり、このブリッジを抜けることは「千と千尋の神隠し」の現実に戻るあのシーンを彷彿とさせるものでもありました。

 

まとめ

ということでメーホンソーンでしたが、場所がら慰霊巡りの旅でもありました。日本人としての 礼 を躾けている次第であります。

 メーホンソーンはその広さも広く、今回目星をつけていた観光スポットすべてを回れたわけではないので3泊4日では正直、物足りなかったですね。また何度も言う通りメーホンソーンは “走り” が楽しい県でもあるため、1週間のバイク旅、というプランさえ考えられる最高におもしろい県でありました。

※オレンジ=バンコク
※青色=今回訪れた県
※緑色=今までに訪れた県
※白色=まだ訪れてない県
※赤色=日本国外務省より渡航中止勧告

 

■今回訪れたところ(3泊4日)
・ワット ムアンポーン
・ワット トーペー(慰霊巡り)
・ワット ムアイトー(慰霊巡り)
・タイ日友好記念館(慰霊巡り)
・日本兵士鎮魂之塔(慰霊巡り)
・ワット チョーンクラーン
・ワット プラノーン(慰霊巡り)
・ワット プラタート ドーイコーンムー
・B2 メーホーンソーン プレミア リゾート(宿一泊目)
・スートーンペー橋
・プー クロン カントリークラブ ヘルス マッド スパ
・Uncle Pala Fresh Coffee
・ヨーマー ホテル(宿二日目)
・ワット シードーンチャイ
・ワット ナムフー
・サンティチョン村
・ユンライ
・ノーンビア
・ワット クラーン
・ワット メー イェン
・コーヒー イン ラブ
・パーイ キャニオン
・ターパーイ橋
・ホゥアイナムデーン国立公園

◆今回訪れた県:  メーホンソーン
◆残りの県数:  42県(深南部3県は除く)
◆今回の走行距離:  1,263km(Bangkok – Mae Hong Son – Lamphun)
◆今までの累計距離:  33,285km

カリベトシオ(カーリー)
常識なんてクソ喰らえ!曲がったことは大きらい!議論は無用御免、男は黙って背中で語る!バンコク在住のNPO法人日本PR理事長、個人投資家、KARIBE (THAILAND) CO.,LTD.顧問、タイ龍馬会 会長。著書に『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』(幻冬舎)。おもしろくいきましょう、おもしろく。
suikasigi.com

 

The post バイク男二人旅~31県目は山岳民族が住み集うタイ最後の秘境☆メーホンソーン編 first appeared on タイランドハイパーリンクス:Thai Hyper.
Source: タイランドハイパーリンクス