2023
03.30

子ども写真のSNS投稿は要注意。トラブルを回避する7つのポイントは?

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可愛く撮れたお子さんの写真、ついSNSに投稿したくなりますよね。でも、ちょっと待って!思わぬ危険が待っています。実に4割の保護者が身の回りで、SNSに子どもの写真を投稿したことによるトラブルがあったというアンケート結果が出ました。SNSにお子さんの写真を投稿する際には、どんなことに気をつければいいのでしょうか。7つのポイントをまとめました。

■約4割がお子さんの写真を投稿してトラブルになった経験

家族・子ども向け出張撮影サービスを行う「fotowa(フォトワ)」が運営するfotowa家族フォト総研が、0歳から小学校高学年の子どもを持ち、SNSに子どもの写真を投稿したことがある保護者を対象に「子ども写真のSNS投稿に関するアンケート」を実施。459人から回答を得ました。

 「あなたやあなたの周りで、お子さんの写真をSNSに投稿してトラブルになったことはありますか?」という問いに対して、「ある」と回答した人は42%と半数近くに上りました。

具体的なトラブルの内容については50人が回答。このうち最も多かったのは「知人のお子さんも写っており、苦情を受けた」が36%でした。「個人情報を特定された」が30%、「写真を無断使用された」が16%で続きました。「中傷された」「学校でトラブルになった」も各6%ずつありました。

■「SNSの“子ども写真”投稿ガイドライン」その7つのポイントは?

「SNSの“子ども写真”投稿ガイドライン」7つのポイント「SNSの“子ども写真”投稿ガイドライン」7つのポイント

この調査結果を受けて「fotowa」は、ITジャーナリストで成蹊大学客員教授の高橋暁子さんの監修のもと「SNSの“子ども写真”投稿ガイドライン」を公開しました。ガイドラインの7つのポイントは、以下の通り。

1.個人情報を出しすぎない!情報の組み合わせが危険に

SNSに写真単体を公開することはそこまで危険性はありません。しかし、顔や名前、住所など、いくつかの情報が組み合わさると、住所や通っている学校、生活圏の特定や身バレの可能性があります。SNSでは個人情報を出しすぎないようにしましょう。

2. 「裸」は絶対NG!これだけは気をつけよう

子どもの「裸の写真」は、小児性愛者が収集したり、児童ポルノサイトなどに転用・悪用されたりするリスクがあります。特に、下半身や局部が写っている写真は投稿NGです。赤ちゃんのときなど、「こんな小さい子なら大丈夫だろう」と思ったとしても、SNSには載せない方が安全です。

3. 「写り込み」に注意。住所を特定させない

自宅や学校の情報が写っている写真は、自宅や学校でのまちぶせ、ストーカー、誘拐被害などのリスクがあります。場所がわかる情報が写り込んだ自宅の1〜2キロ圏内の写真は投稿を避けるのが良いでしょう。また、写真に住所がわかるものが写っていないか、通っている幼稚園・保育園・学校名が写っていないか、子どもの名前が書いた名札などが写っていないかなど、情報の映り込みを確認しつつ、投稿する文章にも注意しましょう。

4. 本名は出さない。できるだけネット専用のニックネームを

最近は個性的な名前の子が多く、ネットで検索すると、そのお子さまがピンポイントで特定されてしまうケースもあります。SNSの投稿は、本名を出さずに行うのが良いでしょう。ネット専用のニックネームを用意したり、娘ちゃん。息子くんといった呼び名にするのがおすすめです。

5. 子どもの立場に立って考えよう。デジタルタトゥーにならないように

「デジタルタトゥー」とは、デジタル情報(文字や画像、動画など)がSNS等に公開され、“将来の自分にとって不利益な情報が残り続けてしまうこと”です。過去に投稿された恥ずかしい写真がきっかけで、将来いじめに繋がったり、親子関係が悪化したりすることも考えられます。

トイレトレーニングも、おねしょなどの微笑ましいワンシーンも、親にとっては愛おしい瞬間です。でも、そういう写真をSNSに晒してしまうのは、子どもにとって不都合な「デジタルタトゥー」になってしまう可能性があります。

6. 投稿前に確認。一緒に写った人は公開OK?

他人が写った写真を、無許可で掲載するとトラブルになることがあります。「勝手に投稿されて、とても迷惑です」と学校に苦情が寄せられたという話もよく聞きます。一緒に写った人には、あらかじめ全員に「SNSに載せたいんですがいいですか?」と許可を取った上で投稿する、もしくは、顔をスタンプやモザイクで隠す配慮をするとトラブルに繋がりにくいです。

7.公開範囲も検討すること

プライベートな情報を投稿したい場合は、アカウントを分けることがお勧めです。「限定公開のアカウント」では会ったことがある人や社会的なつながりがある人、身分・人柄がよくわかっている人とのみやりとりをし、「オープンアカウント」では、「1歳のママ」などざっくりした情報のみで、細かい個人情報は載せないという対策も有効です。

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Source: HuffPost