03.09
キアヌ・リーブス、殺傷能力の高い化合物に自分の名前がつけられたことに反応「すごくクールだ」
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キアヌ・リーブスの名は、ついにバクテリアの世界に影響を及ぼすまでになった。
ドイツのライプニッツ天然物&感染生物学研究所(Leibniz-HKI)」 は1月、非常に強い真菌殺傷能力を持つバクテリア由来の化合物を発見したことを、アメリカ化学会誌で発表した。
この化合物の名前は「keanumycin(キアヌマイシン)」。俳優のキアヌ・リーブスから名付けられた。
研究者の一人であるセバスチャン・ゲッツェ氏は、名前の由来について「非常に殺傷力が高いので、キアヌ・リーブスにちなんで名前をつけました。なぜなら、彼も演じる役の中でかなり殺傷能力が高いからです」と科学サイトPhys に語った。
まさに、リーブスは最新作の映画『ジョン・ウィック:チャプター4』でプロの殺し屋を演じている。
リーブスは同作品を宣伝するRedditの「私になんでも聞いてください(Ask Me Anything)」のスレッドで、自らの名前が、殺傷力の高いバクテリア化合物につけられたことについて尋ねられ、次のように答えた。
「ジョン・ウィックと呼んだ方が良かったでしょう……だけどすごくクールです……私にとっては非現実的です。しかし、科学者の皆さんありがとう! 幸運を祈ります。私たちを助けてくれてありがとう」
キアヌ・リーブスと同じ能力が期待されている
研究によると、キアヌマイシンは、土壌などさまざまな場所に存在するシュードモナス菌のバクテリアによって作られた。
この化合物は、植物や人間の細胞には無害である一方で、農作物に灰色かび病を引き起こすボトリティスや、カンジダ症の原因であるカンジダ・アルビカンスに対する抗真菌作用が確認されており、研究者たちは農業や医療に応用できる可能性があると考えている。
ゲッツェ氏は、カンジダ・アルビカンスのような真菌は、既存の治療法に対する抵抗力を強めており「私たちは抗感染薬に危機を抱えています」とPhysにコメントしている。
「ヒトの病原菌の多くは、抗真菌薬に耐性を持つようになっています。原因の一つは、農業分野で大量に使用されていることです」
真菌性の疾患は、農業面ではカビや腐敗による莫大な収穫損失を引き起こす。中でも、ブドウやイチゴなどの果物は真菌性疾患に脆弱だ。また、人間に対してはカンジダや爪真菌症などの原因になる。
研究に携わったピエール・ストールフォース氏は「キアヌ・リーブスは多くの主要な役で、敵を『不活性』にするのに非常に効率的な役割を果たしてきました。キアヌマイシンは菌類に対して、同じことをします」と、ニューヨーク・タイムズにコメントしている。
ハフポストUS版の記事を翻訳しました。
Source: HuffPost