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三菱重工、タイでのクリーン燃料発電・クリーン水素・CCUSに関するMOUを調印
三菱重工業株式会社は2022年11月24日、タイ最大の発電事業者であるタイ国電力公社(EGAT:Electricity Generating Authority of Thailand)との間で、クリーン燃料発電、クリーン水素およびCCUS(Carbon dioxide Capture, Utilization and Storage)技術に関する調査と情報交換を行うMOU(覚書:Memorandum of Understanding)に調印したことを明らかにしました。2050年までのカーボンニュートラル達成を掲げる同国の目標を支援するため、今後3年間にわたり、特定分野に関する経験、情報などを交換するほか、クリーン発電の推進に関する経験と技術ノウハウを共有するための相互人材派遣も実施します。
<プレスリリース>
MOU調印を受け、三菱重工の現地法人であるMitsubishi Heavy Industries (Thailand) Ltd.社長の田久保 亮は、次のように両社のパートナーシップへの自信を表明しています。「三菱重工グループは、50年以上にわたりタイのエネルギー拡大に貢献してきました。水素やアンモニアのようなクリーンな燃料を混焼するために開発している最先端のガスタービンと、CO2排出低減に不可欠なCCUS技術を中心に、当社の能力をもって貢献し続けていくことを楽しみにしています。EGATと提携して当社の学びと深い経験を結集し、より多くの機会を開拓し、タイの脱炭素化を加速させることを光栄に思います」。
また、EGATで発電所開発・再生可能エネルギー部門の副総裁を務めるThidade Eiamsai氏は、両社が協力する重要性について次のように述べています。「当社は過去数十年にわたり三菱重工と信頼関係を築いてきました。今回のMOUは、当社の技術的専門知識と現地ニーズの理解を組み合わせ、国家エネルギー計画に沿ったタイのエネルギー移行を促進するものであると確信しています。三菱重工の協力に感謝するとともに、今後もタイのエネルギー分野でともに力を発揮できることを楽しみにしています」。
今回のMOU調印は、当社とEGATが長年培ってきたパートナーシップをさらに拡大するものです。タイにおける当社事業は、EGATとの最初のプロジェクトである1968年のクイーン・シリキット・ダム建設までさかのぼります。その後も、EGATの多様なニーズに対応するため、業界をリードする多くの製品やサービスを供給し、サウスバンコク発電所、ナンポン発電所、ワンノイ発電所など、タイ全土の重要なエネルギープロジェクトに参画してきました。また2009年には、信頼のあるガスタービンのサービス提供と地元のエンジニア人材育成を目的として、両社による合弁会社「EGAT Diamond Service Co., Ltd.(EDS)」を設立しました。タイ国内外の顧客へサービスを提供するEDSは、よりクリーンな発電を視野に、地域において信頼性が高く高効率なガスタービンの運用を保証しています。
当社は、タイが石炭から天然ガスへと燃料を転換するに当たり、CO2排出量ネットゼロに向けた段階的な移行を支援する重要な役割を果たしてきました。当社が提供した発電設備の合計容量は、建設中の発電所を含めると計25GWを超え、同国の発電容量の50%を大きく上回っています。これには、2018年に東南アジアで初受注したM701JACガスタービン8台も含まれており、チョンブリー県の発電所では4台が稼働を開始、より信頼性が高く、かつ安定したクリーンエネルギーを供給しています。
三菱重工は、今回のEGATとの協業を通じ、2030年までにタイのCO2排出量を予測値から40%削減し、2050年までのカーボンニュートラル、2065年までのネットゼロをそれぞれ達成するというタイの国家目標を支援する取り組みを強化していきます。
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Source: タイランドハイパーリンクス