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日本代表サポーターの“ゴミ拾い”を「模範的な行動」と海外メディアが称賛。そもそもいつから注目されたか【カタール・ワールドカップ】
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11月20日に開幕したサッカーのカタール・ワールドカップ。日本代表は23日にグループリーグ初戦のドイツとの戦いを控える中、日本のサポーターは一足先に別のところで注目を集めていた。
開幕戦として行われたカタール対エクアドル戦の試合終了後、観戦していた多くの日本人サポーターが客席で率先してゴミ拾いしていたことがSNSで拡散され海外のメディアも取り上げるなど、その行動が称賛されている。
「カメラのためじゃない」日本人サポーターの行動に称賛
日本人サポーターによる“ゴミ拾い”の様子が拡散されたきっかけの一つとなったのが、バーレーン出身のクリエイター・Omar Farooq(以下、オマールさん)さんによる自身のインスタグラムへの投稿だ。
投稿された動画では、オマールさんが試合後のスタジアムの観客を背にして、感情を込めて日本人サポーターによるゴミ拾いの様子を伝えていた。
試合後のスタジアムは大きなゴミが残っていた。おそらく、観客自身で捨てたり持ち帰ったりしなかったものと推測される。ゴミ拾いをしていた日本のサポーターには日本代表のユニホームを着用する人もいた。
オマールさんはファンの一部に直接インタビューしていた。ある1人の日本人サポーターはゴミ拾いについて「Not For Camera【カメラ(に取り上げられるため)のためではありません】」と答えていた。
22日午後2時時点で動画には60万以上の「いいね」がついている。
称賛が広がったのは、日本が出場する試合ではないにもかかわらず、このような行動をしていたからだろうか。オマールさんの投稿のコメント欄には「尊敬に値する」「模範的な行動だ」などと声があがっている。海外のメディアも続々と報じた。
ゴミ拾いでの称賛は過去、前回のロシア大会でも
海外では称賛と驚きをもって伝えられた、日本人サポーターによるゴミ拾い。だが、前回のロシア大会でもサポーターによるゴミ拾いは伝えられていた。
決勝トーナメントに進出した前回大会。ベスト8をかけた日本はベルギーに逆転負けを喫した。
現地観戦で応援していた日本人サポーターの一部の人たちは、悔しさが残る試合後にも客席のごみを拾っていた。黙々と清掃活動を行う様子を海外メディアが報じ、「彼らは敗者でないことを証明した」などと称賛していた。
また、この試合では試合後の日本代表のロッカールームにも世界から称賛の声が寄せられた。
当時、FIFAのジェネラルディレクターを務めていたプリシラ・ジェンセンズ氏が、日本代表が使用したロッカールームの写真を試合後にTwitterに投稿。
ロッカールームがきれいに掃除され美しい状態に保たれていたほか、入り口側の棚の上にはロシア語で「スパシーバ(ありがとう)」のメッセージが書かれた紙も残されていた。
プリシラ氏は「サポーターもスタジアムでゴミ拾いをした。すべてのチームにとって模範となります!」などのコメントを記し、世界から「真の勝者がいた」と称えられていた。
そもそも、日本人サポーターによる清掃活動は、日本が初めてW杯に出場した1998年フランス大会までさかのぼるとされている。当時のサポーターの礼儀正しい姿を地元メディアが報道して以来、ほかの海外メディアも注目するようになったという経緯があるという。
その後は、2002年に日韓共催でW杯が日本でも行われた。当時を知るファンも多いだろう。過去にW杯に出場すること6回。今大会で7大会目の出場となるが、これまでの試合で時に辛酸をなめても、日本のサポーターはゴミを拾っていた。
Source: HuffPost