2022
10.08
10.08
抜群のセンスが発揮された「語学探検記」
アジアやアフリカ、中南米の辺境地帯での探検的活動のために25カ国語以上という驚異的な数の言語を学んだ著者は、やがて語学(言語)そのものを探検の対象にするようになる。本書は、著者のすこぶる面白い、いわば「サバイバル言語学習記」あるいは「語学探検記」であり、外国語と聞くだけで苦手意識に苛まれてしまうという人こそぜひ読んでほしい。学部時代に山登りと海外旅行に明け暮れ、タンザニアで足かけ20年以上調査をして文化人類学者になった評者にも身に覚えがある、…
Source: Foresight