09.30
NBAジャパンゲームズ2022徹底紹介。どんなチーム?注目選手は?見どころを伝えます
世界最高峰のバスケリーグNBAの『Japan Games2022』が、9月30日〜10月2日にさいたまスーパーアリーナで開かれる。
イベントを100倍楽しむために、注目選手や対戦チームなどを徹底紹介する。
◇目次◇
・NBAジャパンゲームズって何?
・ウィザーズとウォリアーズ、どんなチーム?
・注目選手は?
・公開練習の様子は?
・視聴方法は?Saturday Nightとは
・NBAをめぐる人種差別
NBAジャパンゲームズって何?
NBAジャパンゲームズは、日本で開催されるNBAの試合。今回、シーズンが始まる前の交流戦(プレシーズンゲーム)として、2試合が催される。
ジャパンゲームズは1990年に始まり、通算8度目。2003年まではレギュラーシーズンの開幕戦が行われていたが、そこから16年ぶりの開催となった前回2019年からプレシーズンゲームの開催となった。
NBAは定期的に、グローバルゲームズとして、北米以外の地域でプレシーズンやレギュラーシーズンの試合、現地のチームとの交流戦などを開催している。
ウィザーズとウォリアーズ、どんなチーム?
ジャパンゲームズで対戦するのは、八村塁が所属するワシントン・ウィザーズと、昨シーズンのNBA覇者ゴールデンステート・ウォリアーズ。
◇ウィザーズ◇
ウィザーズは、ルーキー時代から在籍11年目となる、リーグ屈指のスコアラーのブラッドリー・ビール中心のチーム。昨シーズン途中に221センチの長身クリスタプス・ポルジンギスらも加入し、2年ぶりのプレイオフ出場を目指す。
2シーズン連続(2019-20と2020-21)で1試合平均30.0得点以上を記録するビールを主軸に、チームはハイペースなオフェンスで得点力を誇っていたが、ディフェンスに課題を抱えていた。
昨シーズン、新ヘッドコーチのウェス・アンセルド・ジュニア体制で、ディフェンスの改善に着手。序盤は快調な滑り出しで、一時は東カンファレンス1位に浮上したが、徐々に後退。ビールが負傷離脱し、35勝47敗で東カンファレンス12位に沈み、プレイオフを逃した。
優勝経験はワシントン・ブレッツ時代の1回(1977-78年シーズン)。2000年代頭には、現役復帰したバスケットボールの神様マイケル・ジョーダンが、選手キャリアの晩年を過ごした。
トレーニングキャンプ3日目終了後の #八村塁 選手!「日本のファンの前でプレーするのは久しぶりなのですごく楽しみだ」
練習後のフル会見はこちら👉 https://t.co/zr40W3zUhC#ウィザーズ|#DCAboveAll|@rui_8murapic.twitter.com/ynIe1svtUS
— ワシントン ウィザーズ (@washwizardsjp) September 27, 2022
◇ウォリアーズ◇
ウォリアーズは、昨シーズンのNBAチャンピオン。ここ8シーズンで4度優勝し、「王朝」を築いている。
2015-16に打ち立てたレギュラーシーズン73勝9敗は、勝利数の歴代最多。かつて、マイケル・ジョーダン率いるシカゴ・ブルズが成し遂げた72勝10敗の記録を20年ぶりに塗り替えた。
その中心が、歴代最高の3ポイントシューターのステフィン・カリー。相棒の3ポイント名手クレイ・トンプソンとのデュオは、圧倒的なシュート力から「スプラッシュ・ブラザーズ」と呼ばれている。水しぶきを上げるようにネットをボールがくぐり抜けることに由来しているという。
シューターがコート上を走り回ったり、ゴールに向かって切り込むカッティングしたりし、“人とボールが動くバスケ”を展開。昨シーズンはディフェンスの強度を高め、攻守で完成度が高い。
スター選手のトレードが頻発するNBAで、ウォリアーズはドラフト指名した生え抜き選手たちを中心にチームづくりをし、育成力に定評がある。
注目選手は?
◇ウィザーズ◇
ブラッドリー・ビール(SG、193センチ)
(PG=ポイントガード / SG=シューティングガード / SF=スモールフォワード / PF=パワーフォワード)
2012年ドラフトで3位指名されたウィザーズの生え抜き選手。
キャリア序盤はシューターとして頭角を表し、チームの代表格だったジョン・ウォールの負傷離脱・移籍後、ここ数年はエース兼リーダーとしてチームを牽引する。スコアリング能力はリーグトップクラスで、20-21シーズンはオールNBA 3rdチーム(トップ15選手)に選出された。
2016年にも来日し、代々木公園で少年のリクエストに応えてその場で1on1をプレイしたり、着物姿でサムライの殺陣を体験したりした。
代々木公園を訪れたブラッドリー・ビール @RealDealBeal23 が、少年のリクエストに応えてその場で1on1をプレイ #ビール来日#ThisIsWhyWePlaypic.twitter.com/cZLHK6DGWX
— NBA Japan (@NBAJPN) May 18, 2016
八村塁(PF、203センチ)
歴代最高の日本選手。2019年にウィザーズから9位指名され、ルーキーシーズンから先発メンバーに定着。当たり負けしない身体の強さと機動力、得意のジャンプシュートを武器に平均二桁得点をあげ、トップ10ルーキー選手に選ばれた。
翌シーズンも先発として着実に成長を見せ、ビールが負傷離脱した終盤の数試合は、チームのエースを任された。3年目の昨シーズンは、序盤に個人的な理由で離脱した影響もあり、主にセカンドユニット(控え)で起用。
もともと得意だったジャンプシュートに加え、3ポイントシュートに磨きがかかり、44.7%(55 /123)の成功率はチームトップ。オフェンスの幅を広げた。一方で、ディフェンス面の向上の必要性を指摘されている。
クリスタプス・ポルジンギス(PF、221センチ)
ラトビア出身の221センチのプレーヤー。
リーグ3番目(昨シーズン)の長身でありながら、3ポイントシュートを得意とする。従来の超大型選手のイメージを覆す存在として「ユニコーン」の愛称で知られる。長身を生かしたフェイダウェーシュート(後方に飛びながら打つシュート)やブロックも持ち味。昨シーズン途中にウィザーズに加入し、チーム2番手のスコアラー。
カイル・クーズマ(PF、206センチ)
1対1やドライブ、3ポイントシュートなど多彩な得点パターンを持つ万能タイプのスコアラー。いち早く速攻を駆け上がる機動力やリバウンド力もある。
八村と同じPFで、ポジション争いをしている。昨シーズンはスターティングメンバーを務めた。ロサンゼルス・レイカーズ時代は優勝を経験した。
ファッション好きとして知られ、このオフシーズンには、ニューヨークのファッションウィークでランウェイを歩く姿が伝えられた。
◇ウォリアーズ◇
ステフィン・カリー(PG、188センチ)
NBA史上の最高の3ポイントシューターで、レギュラーシーズンの3P成功数で歴代1位を誇る。実力・人気ともにNBAトップクラスで、3ポイントシュート主体のいまのNBAのトレンドをつくりあげた「ゲームチェンジャー」として知られている。
昨シーズンのNBAファイナルでは、1試合平均27.4点の圧倒的な活躍で自身4度目の優勝を掴み取り、ファイナルMVPに選出。
歴代最高と言われるシュート力を示す動画がある。
5+ minutes without a miss.
Stephen. Curry. pic.twitter.com/8DV0z5gtib
— Golden State Warriors (@warriors) December 26, 2020
2020年末にウォリアーズが投稿した練習風景で、カリーは5分以上にわたって3ポイントシュートを全く落とさず、102本連続成功という離れ業をやってのけた。
クレイ・トンプソン(SG、198センチ)
カリーの相棒で、同じく歴代トップクラスの3ポイントの名手。「スプラッシュブラザーズ」の一角を担う。
昨シーズン、ひざとアキレス腱の大けがから2年ぶりに復帰。どの程度プレーできるのかが心配されたが、プレイオフでは平均19.0点と不安を払拭する活躍を見せた。
ドレイモンド・グリーン(PF、198センチ)
カリー、トンプソンと共に、生え抜き選手としてウォリアーズ王朝を支える「ビッグ3」の一角。パワーフォワードとしては小柄だが、ガードからセンターまでを守れるNBAトップクラスのデフェンスでチームを下支えする。
類まれなアシスト力で、カリーとクレイらに絶妙なパスを供給する。試合中は闘志を前面に出してプレーし、チームの精神的支柱でもある。
アンドリュー・ウィギンズ(SF、201センチ)
ウォリアーズ優勝の立役者とも言われている。
プレイオフでは、相手チームのエースをディフェンスでことごとく苦しめた。身体能力を生かした豪快なダンクやリバウンドでも存在感を見せた。
2015年ドラフトでミネソタ・ティンバーウルブズに1位指名され、「カナダのマイケル・ジョーダン」として将来を嘱望されていたが、長らくそのポテンシャルを発揮できずにいた。
2020年にウォリアーズにトレード以降、かつての課題だったデフェンスはリーグトップクラスとなり、3ポイントシュートの成功率もキャリアハイを記録。オールスターに初選出された。
ジョーダン・プール(SG、193センチ)
八村選手と同期の3年目の若手選手。昨シーズンに急成長し、得意の3ポイントシュートでチームに火力を与えた。「スプラッシュ・プラザーズ」の弟分として、プールを加えた3人は「スプラッシュ・トリオ」と評された。
プレイオフデビューとなった1回戦、第一試合で両チームトップの30得点と大爆発。1回戦突破の立役者となった。
公開練習の様子は?
ウィザーズの公開練習で、フリースローをする #八村塁 選手。
チームメイトと談笑し、リラックスした様子です#NBAJapanGames2022#NBA#NBAジャパンゲームズpic.twitter.com/pJsekfgYnP
— Rio Hamada / ハフポスト (@RioHamada) September 29, 2022
#ウォリアーズ の公開練習
ハーフコートからシュートを決めるカリー選手#NBAJapanGames2022#NBAJapanGames#NBAジャパンゲームpic.twitter.com/Qt8rlcL68O
— Rio Hamada / ハフポスト (@RioHamada) September 29, 2022
ドライブ、キックアウト、ボールムーブから3ポイントシュート
レギュラー陣が練習するウォリアーズのボールと人が動くバスケット
シュートを決めたのは #クレイトンプソン 選手#NBAJapanGames2022#NBAJapanGames#NBAジャパンゲームpic.twitter.com/hsxAkaS0uD
— Rio Hamada / ハフポスト (@RioHamada) September 29, 2022
#八村塁 選手の囲み取材
Q ウィザーズの一員として、日本でプレーすることについてどう考えますか?#NBAJapanGames2022#NBAJapanGames#NBAジャパンゲームズpic.twitter.com/uI95jMMlkS
— Rio Hamada / ハフポスト (@RioHamada) September 29, 2022
視聴方法は?Saturday Nightとは
NBAジャパンゲームズの日程は次の通り
9月30日(金)/ GAME1ウォリアーズ対ウィザーズ / 19:00ティップオフ
10月1日(土)Saturday Night
10月2日(日)/ GAME2ウォリアーズ対ウィザーズ / 16:00ティップオフ
配信メディアは次の通り
・LEAGUE PASSとBASIC PASS:ライブ配信と見逃し配信
・無料会員:見逃し配信のみ
・YouTubeで無料配信(ライブ・見逃し)
▽Rakuten TV ライブ・見逃し(無料)
・特設ページから楽天IDでログインするか、IDがない場合は会員登録(無料)が必要
・スマホからの視聴は「Rakuten TV」アプリのダウンロードが必要。
GAME1と2の合間の土曜日には、Saturday Nightが開かれる。両チームの選手やスペシャルゲストなどが参加するファンイベントを始め、スラムダンクや3ポイントシュートのコンテストなどが催される予定だ。歌手のゆずによるスペシャルライブも開かれる。
NBAをめぐる人種差別
NBAが、差別的言動が発覚したフェニックス・サンズのオーナー、ロバート・サーバー氏を追放処分とせず、波紋が広がっている。
メディア報道を受けてNBAが実施した独自調査で、サーバー氏が、黒人に対する差別用語や女性従業員に対して性や容姿に関する不適切な発言などをしていたことが判明。
だがNBAは、サーバー氏を1年の活動停止と約14億円の罰金処分とし、 サンズや他チームの著名選手たちから批判が噴出。コミッショナーのアダム・シルバー氏は、この判断について記者会見でこう釈明した。
「もし調査チームが、サーバー氏の言動が人種的な憎悪からくるものだという調査結果を導きだしていたら、最終的な処分に影響を与えたでしょう。ですが、そのような結果ではありませんでした」
一連の騒動を受けて、サーバー氏はチーム売却に着手したと発表し、オーナーを退く考えを表明した。
Source: HuffPost