07.27
「ブラジャー外せ」と15歳で言われた。人気モデル、苦痛だった下着撮影の数々を告白
15歳の時、男性フォトグラファーから下着を外してトップレスになるよう求められたーー。
そんなショッキングな過去を告白したのは、世界的人気モデルのケイト・モスだ。14歳でモデルデビューしたモスは、BBCラジオ4の番組「Desert Island Discs」に出演し、過去の撮影において、フォトグラファーから不当な行為で苦しんだ数々の経験を明かした。
「ブラを外して」撮影前に精神安定剤を飲んだことも
1974年にイギリスで生まれ、1988年にストーム・モデル・マネジメントと契約したモスは、当時1人で撮影に臨んでいたという。
「ブラジャーのカタログ撮影で、おそろしい体験をしたことがある」と切り出し、こう続けた。
「私はまだ15歳で、彼は『上半身の服を脱いで』と言ったので、私はそれに従った。けれど、当時の私は自分の体に自信がなく、とても恥ずかしかった。
さらに、『ブラを外して』とも言われた。私は何かがおかしいと感じて、自分の持ち物を持ってそこから逃げました。
この経験で、私の直感は研ぎ澄まされたと思う。今は1マイル先でも、怪しい人を見分けることができるようになった」
さらに、1990年にモスを有名にした、イギリスのファション・カルチャー誌『THE FACE』の表紙の撮影も、思い出すには苦痛を感じる体験だったと告白。フォトグラファーは、当時16歳の駆け出しのモデルだったモスを起用したことで知られる故コリーヌ・デイで、撮影はイースト・サセックス州のキャンバーサンズというビーチで行われた。
モスは「表紙にある、あの鼻にしわを寄せた写真は、彼女(デイ)から『豚みたいに鼻を鳴らせ』と指示されて撮ったものです」を振り返る。モスは抵抗したが、「豚のように鼻を鳴らすといい感じになるから」と押し切られたと明かした。
撮影中は裸になることにも抵抗があり、モスは「たくさん泣いた」という。デイに関する複雑な感情をこう明かしている。
「上半身裸にはなりたくなかった。私は自分の体について、本当に過剰なくらいに意識していた。彼女からは、『もし脱がないなら、ELLE(ファッション誌)の仕事は取らない』とも言われたと思う」
「私は泣きました。彼女は親友で、本当に大好きだったからつらかった」
「でも、写真は素晴らしいもので、彼女は自分の望むものを手に入れ、私はそのために苦しんだけれど、私のキャリアを変えてくれもした」
その2年後には、カルバン・クラインのモデルにも抜擢され、俳優で歌手のマーク・ウォールバーグ(当時の名前はマーキー・マーク)とも共演したが、その時もトップレスを求められ、「無防備で怖い」と感じていたという。緊張を和らげるため、撮影前には、精神安定剤を飲んでいたことも明かしている。
自分で事務所立ち上げ。モデルたちに教えていることは?
モスは2016年に、28年間所属していたストーム・モデル・マネジメントを離れ、自分で事務所を立ち上げた。同じくモデルの道を進んだ19歳の娘のライラ・モスのマネジメントも手がけており、自分のような経験をしないよう、娘にはこう伝えているという。
「やりたくないことは何もする必要はない。この撮影をやりたくないなら、心地よく感じられないなら、モデルをやりたくないなら、やらなくていいんです」
モスの事務所では、所属するモデルが、撮影で尊厳が傷つけられるような場合には、「それは誤っている」と言える人が常にいるよう、必ずエージェントを同行させているという。
※この記事はハフポストUK版を翻訳・編集しています。
Source: HuffPost