『なにわ男子』の道枝駿佑さん主演で注目のドラマ『金田一少年の事件簿』。

日本テレビが4月27日に第2話の放送を延期すると発表したことに対し、様々な声が寄せられている。同局は北海道・知床での海難事故を受けた判断だと説明した。

SNSでは「賢明な判断」「配慮が素晴らしい」と対応に理解を示す声が寄せられた一方、「ドラマはフィクション」などと疑問の意見もあり、賛否が分かれている。

「海に囲まれた孤島で起きた殺人事件が題材」

同ドラマの第2話は5月1日に放送予定だった。なぜ、放送を延期する対応をとったのか。

日本テレビは「第二話（5月1日放送予定）は、海に囲まれた孤島で起きた殺人事件が題材となっているため、4月23日に発生した北海道・知床での海難事故を受け、放送を一週間延期することといたしました」と公式サイトで説明した。

その上で「北海道・知床で発生した海難事故で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、行方不明の方が一日も早く救助されることを願っております」とコメントを発表した。

北海道の知床半島の沖合で観光船が4月23日に遭難した事故では、4月27日の時点で11人の死亡が確認され、いまだに15人が行方不明となっている。

観光船の運航会社「知床遊覧船」の桂田精一社長は27日、北海道斜里町で記者会見し、他社より早い時期での出航を決定したことについて「最終的に判断は全て私でございます」と謝罪していた。

SNSでは局側の対応に様々な声

SNSでは「賢明な判断だと思う」「配慮が素晴らしい」「理由が理由なだけに納得です」などと、局側の対応に理解を示す声が数多く寄せられた。

その一方で、一部では「ドラマはフィクションなんだから（放送しても）良いのでは」「（そもそも金田一は）殺人事件を扱うドラマなんだから気を使ってたら毎週延期だよ」と疑問や否定的な声もあった。

日本テレビによると、第2話が放送される予定だった5月1日は、1996年7月13日放送された同ドラマの第2シリーズ「悪魔組曲殺人事件」を再編集して放送するという。KinKi Kidsの堂本剛さんが主演を務めた作品だ。

思わぬところにも影響をもたらした北海道・知床での海難事故。事故をめぐっては、海上保安本部が行方不明者の捜索に全力をあげている。