12.26
【医療崩壊寸前の韓国】「ワクチン接種率は日本と変わらないのに・・・」 なぜ差がついた?
韓国政府は、重篤な症状のコロナ感染者を重症者用病床に入院させ、危険がないと判断した感染者は軽症者を隔離して管理する生活治療センターに入所させている。
しかし病床不足により重症患者が生活治療センターに入所させられたり、軽症者が自宅療養を余儀なくされる例が相次いでおり、
生活治療センターや自宅で病状が急変して死亡する人も増えている。
韓国政府は21年11月1日、段階的な日常生活の回復を目指すウィズコロナを宣言して、規制を緩和した。
私的な集まりの人数制限を首都圏は6人から10人へ、首都圏以外は8人から12人へと緩和し、行事や集会の人数制限も緩和。飲食店やカフェ、映画館などの営業時間制限を解除した。
ウィズコロナ後、最初の週末となった6日には人数制限の緩和に伴い、ソウルの都心で20余りの団体をはじめ、
各地でさまざまなデモが行われた。また14日には3000人規模のK-POPコンサートが開催された。
各観光地も賑わいを見せるようになった一方で、コロナ感染者は増えはじめた。
2000人前後で推移していた1日あたりの新規感染者が11月16日には3000人を超え、12月1日にはなんと5000人を突破した。
韓国は規制強化に伴う感染者の減少と緩和による増加を何度も繰り返してきた。
韓国の新型コロナウイルス感染症拡大の発端となったのは教会だ。2020年2月、キリスト教系の新興宗教団体「新天地イエス教会」の信者から感染が広がったのである。
韓国政府は教会の集まりを規制し、3月22日から4月5日までの2週間を「社会的距離の確保を強化する期間」と定め、国民に外出自粛を要請した。
ドライブスルー診療所を設置して検査を行うなど対策を強化し、「社会的距離の確保」を5月5日まで延長した。
新規感染者が10人以下となると、文在寅大統領は「K-防疫」の素晴らしさを国内外に自慢し始めた。
ところが、その途端、梨泰院のクラブから大量の感染者が発生して、再び規制は強化された。
政府は以降、感染者が増加する都度、規制を強化してきたが、コロナワクチンの接種率が30%に迫った21年6月、
規制を緩和する方針を発表。その直後から再び感染者が急増して、9月末には3000人を記録した。
10月に入ると、新規感染者が増えない代わりに減りもしない状況となり、コロナワクチンの接種完了率が80%に迫った11月1日、ウィズコロナを宣言。
規制を緩和して、大量感染を導いた。
韓国5120人、日本81人
韓国内の感染者が増える一方、日本のコロナ感染者が激減した理由について、韓国内ではさまざまな憶測がなされている。
12月1日時点のコロナワクチン接種完了率は、韓国の79.5%に対して日本は77.5%と大きく違わないが、新規感染者は韓国の5120人に対し、日本は81人だった。
慶北大学医学部予防医学科のイ・ドクヒ教授は、「(日本は)自然感染を防がなかったから」と推察した。
国が防疫の名目で無症状や軽症で終わる自然感染を止めなかったことから免疫が形成されたという主張である。
日本の感染者が激減した要因は、日本や韓国はもちろん、さまざまな国の研究者が分析を進めるなか、
いまだ結論は出ていないが、少なくとも日本と韓国の大きな違いには「自己責任」がある。
感染を防ぐためには、外出の際にマスクを着用し、手洗いを励行、また不要不急の外出を自制して密を避けることが肝要だ。
韓国は政府がマスク未着用者に罰金を科していることもあり、97.3%が外出時にマスクを着用していたが、
公共トイレを利用した後、4人に1人が手を洗っていなかった(韓国疾病管理庁「2020年地域社会の感染症予防行動実態調査」、21年10月14日発表)。
疾病管理庁の発表によると、不特定多数の人が使うトイレを利用した市民2000人のうち、利用後に手を洗った人は前年(63.6%)を上回る75.4%と、
調査が始まった2013年以降で最も高い数値となった。しかし、石鹸を使用した人は28.0%にとどまっていた。手を洗う習慣がない人にウイルスが付着したら、感染する可能性は高まる。
https://bunshun.jp/articles/-/51092
Source:脱亜論
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