01.16
ロシアが航空機に対するテロを計画、ポーランドの首相が警告
ポーランドの首相は、ロシアが世界各国で、航空機に対するテロ攻撃を計画していたと明らかにした。
イギリスやドイツで荷物が発火
ポーランドのトゥスク首相は1月15日、記者会見で、ロシアが飛行中の航空機を墜落させる、一連のテロ攻撃を計画していたと述べた。
トゥスク首相によれば、ポーランド政府はロシアの「破壊行為」に対処してきたとし、昨年夏にイギリスやドイツ、ポーランド国内で、国際宅急便「DHL」の小包が燃える事件について言及したという。
その荷物には発火装置が入れられ、昨年7月にはイングランドのバーミンガムや、ドイツのライプツィヒある「DHL」の物流倉庫で燃える事件が起きていた。
またポーランドでも2つの荷物が発見されており、西側諸国の指導者や情報当局は、この計画が、アメリカへのさらなる攻撃の予行演習としてロシアが画策したものだとの見方を示していた。
飛行中なら墜落していた可能性
バーミンガムとライプツィヒで発見された荷物は、もともとリトアニアから投函され、送付先はアメリカやカナダになっており、少なくとも1つの発火装置は、マッサージ機に隠されていたという。
また発火装置にはマグネシウムが使用されていたとみられ、マグネシウムの火災は消火が難しく、水をかけるとさらに悪化するため、特別な粉末が入った消火器を使わなければならない。
ライプツィヒで見つかった小包は、航空機に積み込まれる直前に発火しており、昨年9月にはドイツ国内の情報機関のトップが連邦議会で、ライプツィヒの荷物が飛行中に燃え始めたら「墜落に至っていただろう」と指摘していたそうだ。
ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、アメリカ政府の高官らは、ロシアの情報総局(GRU)の幹部らの会話を盗聴し、その際彼らは小包をアメリカへの攻撃の「予行演習」と表現していたという。
その後、アメリカのバイデン大統領は高官らをロシアへ派遣し、プーチン大統領に対し、計画がさらに進展すれば、ロシアを「テロを助長した」として責任追及すると警告したそうだ。(了)
出典元:The Guardian:Polish PM accuses Russia of planning ‘acts of terrorism’ around the world(1/15)
Source: Switch News