2025
01.16

タイ投資委員会(BOI)、長期滞在者(LTR)ビザプログラムを改定

国際ニュースまとめ

タイ投資委員会(BOI)は、外国人専門家、投資家、エグゼクティブを対象にした長期滞在者(LTR)ビザプログラムの改定を発表しました。この改定は、タイの人材プール拡大と国際競争力の向上を目的としており、グローバルなプロフェッショナルにとってより利用しやすく、包括的なプログラムとなることを目指しています。2025年1月15日にタイ国営メディアNNTが伝えています。

高度専門職カテゴリーの対象分野を拡大

今回の改定では、「高度専門職」カテゴリーにおける対象分野が拡大されました。従来の科学、技術、ターゲット産業に加え、新たに以下の分野が対象に含まれます。

  • 開発と持続可能性

  • 災害およびリスク管理

  • 統合的なイノベーション

さらに、職業教育や高等教育の教育者も全分野で対象となり、タイの学生や専門家への知識移転を支援します。また、「高度専門職」および「タイからのリモートワーク専門職」のカテゴリーにおいて、これまで求められていた最低5年間の職務経験要件が撤廃され、新興産業に従事する申請者にとって門戸が広がりました。

 

リモートワーク専門職の要件を緩和

「タイからのリモートワーク専門職」に関する改定では、海外雇用主に対する企業収益要件が過去3年間で1億5000万ドルから5000万ドルに引き下げられました。また、多国籍企業の完全子会社に勤務する従業員は、親会社の財務諸表を使用して申請できるようになりました。これらの変更により、デジタルや技術分野の専門家をさらに引き付け、タイ経済の成長を後押しすることを目指しています。

 

富裕層カテゴリーや家族向けの改定

「富裕層グローバル市民」カテゴリーでは、最低年収要件が撤廃され、申請者のタイ国内での総資産や投資実績に焦点が移りました。また、扶養家族に関する権利も拡大され、LTRビザ保有者は両親や法的扶養者を制限なくビザに含めることが可能となり、家族向けのプログラムとしての魅力が向上しています。

 

LTRビザの成果

2022年9月の導入以来、6,000件以上のLTRビザが発給されており、申請数ではヨーロッパが2,500件でトップ、次いでアメリカ、日本、中国、インドが続いています。

BOIは、今回の改定を通じてさらなる申請者の増加を見込んでおり、タイの国際的な魅力を高めることで、持続可能な経済成長の実現を目指しています。

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Source: タイランドハイパーリンクス