2025
01.15

南アフリカの人身売買組織、多くのエチオピア人を裸で監禁、警察が救出

国際ニュースまとめ

南アフリカの人身売買組織、多くのエチオピア人を裸で監禁、警察が救出

南アフリカ共和国で、人身売買組織に監禁されていたとみられる男性たちが、警察によって救出された。

 

エチオピア人26人を救出

 

南アフリカ警察によれば、ヨハネスブルクの町、Sandringham郊外の住民が1月9日の夜、騒ぎを聞きつけて警察に通報したという。

 

その後、警察は人身売買と違法銃器所持の疑いで3人を逮捕し、裸のままバンガローに監禁されていたエチオピア人26人を救出したそうだ。

 

地元のテレビ局「eNCA」は、バンガローに、エチオピア人の男性約60人が監禁されていたと報じている。

 

逃げないよう裸で監禁か?

 

警察によれば、11人のエチオピア人が治療のため病院に搬送され、まだ数人が警察に保護されていないという。

 

このため警察は、他に裸で逃走した人がいたら通報するよう、市民に呼びかけている。

 

警察は、今回の事件には人身売買の組織が関わっているとみており、エチオピア人を逃がさないために、彼らに屈辱を与え、裸にしていたとの見方を示している。

 

ただ南アフリカ共和国では、30年以上前にアパルトヘイトが終結して以来、アフリカ全土から移民が流入しており、人口6200万人のうち約240万人が外国で生まれたとされている。

 

また240万人のうち、4分の3以上が他のアフリカ南部の出身で、エチオピア人も約5万8000人いるという。

 

2024年8月、ヨハネスブルグの同じ地域で、82人のエチオピア人が、十分な食料や、まともなトイレや浴室もないまま、家に押し込まれているのが発見された。

 

これらのエチオピア人の中には未成年者もいたが、その後南アフリカの内務省は、彼らが全員、人身売買の被害者ではなく、密入国した不法移民だったと明らかにした。(了)

 

出典元:The Guardian:South Africa police find 26 naked Ethiopians held by suspected traffickers(1/10)

Source: Switch News