01.15
中国人ツアー客、安全面の不安からタイ旅行を相次ぎキャンセル
ホテルや航空会社は、中国の旧正月(春節)休暇に向けて中国人団体旅行客からの大量キャンセルを受け始めており、個人旅行者からの新規予約もタイの安全性への懸念から鈍化しています。2025年1月14日にタイの英字メディアBangkok Postが伝えています。
先日、香港出身の歌手で俳優のイーソン・チャン氏は、タイで予定されていたコンサートをキャンセルしました。これは、中国人ファンがタイを訪れることへの安全面での懸念が理由でした。また、香港の保安局は、東南アジアでの詐欺的な求人に巻き込まれた香港市民のケースを調査するため、タスクフォースをタイに派遣しました。
観光・スポーツ省の事務次官によると、香港の保安当局は、香港からの観光客がタイで欺かれたり誘拐されたりしたことは一度もないと確認しています。被害に遭ったのは、南アジアへの物品輸送を依頼されていた労働者で、タイを経由してミャンマーに入国するよう騙された人々でした。また、香港当局は、高給の求人を持ち掛けられた場合は注意を促すよう市民に呼びかけています。
事務次官は、タイの観光・スポーツ省も香港側に対し、観光客の安全を強化していることを説得し、観光警察が24時間体制で支援を提供するよう指示していると述べました。
タイホテル協会(THA)マーケティング委員長によれば、中国人団体旅行客を主に対象とするバンコクなどの主要地のホテルではキャンセルが増え始めています。
ツアー会社がホテルや航空券の予約をキャンセルできる一方で、独立した旅行者の場合は予約が返金不可であるため、ツアーグループの影響がより顕著だといいます。
タイホテル協会は現在、全国のホテルで状況を監視しており、1月15日までには影響をより正確に予測できるとしています。週末が終わったばかりで、多くのビジネスがまだ顧客の動向を観察中のためです。
ホテル業界は、政府に対して安全性に対する信頼を早急に回復するよう求めており、短期的な落ち込みを防ぐことを望んでいます。
中国人俳優の王星(ワン・シン)氏に関する人身売買事件が発生する前は、中国の旧正月休暇中のホテル予約は堅調で、前年同期比で地域全体が増加していたとのことです。バンコクのホテルでは70-80%の稼働率が記録され、プーケットなどのリゾート地では80-90%の稼働率でした。
タイ・ライオン・エアは、中国人ツアーグループからの大量キャンセルが既に発生しているとつてています。例えば、旧正月の時期にプーケットへのチャーター便を計画していたツアー会社が、需要の低迷を理由にプログラムをキャンセルしました。一方で、個人旅行者からの予約は変更がないようです。
タイ・エアアジアの関係者によると、中国人顧客からの新規予約は今週も減速を続けているとのことです。この市場は、タイ旅行に対する懸念を明確に示していると指摘されました。
■Chinese cancel Thai trips amid safety fears
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Source: タイランドハイパーリンクス