2025
01.13

2025年生まれの「ベータ世代」って何?新世代について知っておくべきこと

国際ニュースまとめ

2025年が始まり、「ベータ世代(ジェネレーション・ベータ)」という新たな「世代」の名前が生まれた。世界中の人々が新年伝統行事などで祝い、抱負を新たにした1月1日に、「ベータ世代」の最初の赤ちゃんが誕生した。

ベータ世代の前はアルファ世代が最も若い世代だった。正確な時期については諸説あるが、一般的にアルファ世代には2010年から2024年の間に生まれた人々が含まれる。より上の世代と同様に、アルファ世代とベータ世代は、固有の「世代」集団として分析されることになる。

生まれた世代のみで幅の広い集団の人たちを特徴づけることは、特に人種や性別、ジェンダーアイデンティティ、障害や社会経済といった様々な要因を考えた時に問題があるもしれない。それでも、世代というものはよく、ある特性やステレオタイプが広く確認されることがある。

新年になり、ベータ世代は生まれ始めたばかり。この「新世代」の特徴が明らかになるのはもう少し後だろう。その間に、今わかっていること、そして何人かの研究者による未来予想をチェックしよう。

2025年に生まれた赤ちゃんは「ベータ世代」に含まれる2025年に生まれた赤ちゃんは「ベータ世代」に含まれる

ベータ世代についてわかっていることは?

調査機関「マクリンドル(McCrindle)」によると、ベータ世代は2025年から2039年の間に生まれた人々を含むと考えられる。この機関は、「アルファ世代」の名前を考案したソーシャルアナリストで人口統計学者マーク・マクリンドル氏により設立された。

『マクリンドル』はウェブサイトへの投稿で、2035年までにベータ世代が世界人口の16%を占めると推計している。教育や職場から、ヘルスケアやエンターテインメントに至るまで、日常生活にAI(人工知能)とオートメーション(自動化)が完全に組み込まれた時代をベータ世代は生きることになる。

また「ベータ世代は、ミレニアル世代や年齢が高いZ世代の親に育てられる。この親の世代の多くは、子育てにおいて適応性、平等性、環境配慮への意識を重視する」といい、「その結果、ベータ世代はこれまで以上にグローバルな視野を持ち、コミュニティを重視し、協力的になる。利便性のためだけでなく、時代の差し迫った課題を解決するためのイノベーションの重要性を彼らは学ぶだろう」と『マクリンドル』は予想している。

世代についての研究者で作家のジェイソン・ドーシー氏は、ベータ世代が成長するにつれ、気候変動対策において大きな役割を担い、影響を及ぼすようになるとNBCニュースに語っている

「ベータ世代が選挙権を持つようになったとき、Z世代が選挙で選ばれるようになるだろう。気候変動は彼らにとって重要な問題であり続ける」と語った。

「世代」はどのように決まるのか?

「世代」がどれぐらいの期間にわたるのかや、世代の名称を考案する統一組織や団体は存在しない。

ピュー・リサーチ・センターは、これまでに「世代」の具体的な年代や範囲をどのように決めてきたのかについて説明している。

例えばピュー・リサーチ・センターは2019年、世界的な出来事や政治情勢などいくつかの要因から、1996年がミレニアル世代の最後の年として適切であると判断したと発表した。ミレニアル世代は、最も若い人々であっても2001年9月11日の同時多発テロを認識・理解できる年齢であったが、「Z世代はこの出来事をほとんど、あるいはまったく覚えていない」という。

また「ミレニアル世代」の範囲は、自分たちの将来を大きく影響を与えることになったグレート・リセッション(世界的な大不況)の真っ只中に成人した世代であるということが影響している。

世代間のソーシャルメディアでの論争を生むことはあれど、年齢層や世代を分析することは有益だ。しかし、各世代の中に見られる多様な視点や経験を考慮することもまた重要である。

ピュー・リサーチ・センターは2023年、「有害なステレオタイプを助長し、人々の複雑な日々の経験を単純化しすぎる」恐れがあるため、「適切でない場合には世代ラベルを使用しない」と発表した

「『世代』について語るのは、それが付加価値を与え、重要な国民的議論を進展させ、有意義な社会的傾向を強調するときだけである」とピュー・リサーチ・センターは述べている。

ハフポストUS版の記事を翻訳・編集しました。

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Source: HuffPost