2025
01.11

イーロン・マスク氏がヨーロッパで極右指導者を支持、英首相もネットで攻撃

国際ニュースまとめ

イーロン・マスク氏がヨーロッパで極右指導者を支持、英首相もネットで攻撃

イーロン・マスク氏がヨーロッパの指導者を批判し、極右活動家などを積極的に支援している。

 

独・英の首相を批判

 

イーロン・マスク氏は昨年12月、自身のSNS「X」において、「ドイツを救えるのはAfDだけだ」と投稿し、移民排斥を唱える極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」への支持を表明した。

 

またドイツのマクデブルク市のクリスマスマーケットで、12月20日に起きた襲撃事件後、マスク氏はドイツのショルツ首相を「無能な愚か者」と呼び、直ちに辞任すべきだと主張した。

 

さらにマスク氏は、1997~2013年の間、イングランドで主にパキスタン系イギリス人の男らが児童を性的に誘惑し、虐待していた事件に言及。

 

2008年から2013年にかけて王立検察庁(CPS)の長官を務めていたスターマー現首相が、「イギリスの国家的レイプに加担した」や「スターマーは辞めなければならない」「英国史上最悪の集団犯罪に加担した罪で、告発されなければならない」と連続で投稿したという。

 

またマスク氏は、「アメリカはイギリス国民を、暴君的な政府から解放すべきだ」と投稿。シリア難民に対する虚偽の主張を繰り返して、18カ月の刑を宣告されたイギリスの極右活動家トミー・ロビンソン氏への支持を表明し、釈放を求めたという。

 

スペインの首相やフランスの外相も批判

 

このような動きに対し、ヨーロッパの指導者はマスク氏を批判。スペインのペドロ・サンチェス首相は1月8日、独裁者フランコの死去50周年の演説で、マスク氏の名前を出さなかったものの、「国際的な極右活動家は、公然と我々の組織を攻撃し、憎悪を煽っている」と非難した。

 

またフランスのジャン=ノエル・バロ欧州外務大臣も、マスク氏が欧州諸国の国内政治に「干渉」していると主張。

 

EU諸国のデジタル問題の規制機関である欧州連合(EU)に対し、マスク氏がSNSを活用していることに対して、より厳しい措置を取るよう求めた。

 

マスク氏は、SNSの「X」において、自身の投稿が多く表示され、より拡散されるよう、アルゴリズムを操作していると指摘されている。(了)

 

出典元:ABC News:EU politicians warn against Elon Musk’s incursions into European politics(1/10)

Source: Switch News