12.11
スペイン語を話せない男性が、スペイン語のスクラブル世界大会で優勝
アルファベットが書かれたコマを、クロスワードパズルのように並べて点数を競うボードゲーム「スクラブル(Scrabble)」。最近スペインでは、スペイン語版を使った世界大会「2024年・スペイン語スクラブル・ワールドチャンピオンシップ」が開催された。
そこで優勝したのが、ニュージーランドのNigel Richardsさん(57才)。彼はスペイン語を全く話せない。
スクラブル界のタイガー·ウッズ
Richardsさんはスクラブル·プレーヤーとして超有名な人。英語版スクラブル世界大会で過去5回優勝しており、世界各地で開催される英語版の国際大会でも数えきれないほど優勝している。その世界では最高のスクラブル·プレーヤーとして、「スクラブル界のタイガー·ウッズ」と呼ばれているそうだ。
今回スペイン語版でも世界に名を轟かせた彼だが、実は2015年に、 やはり話せない言語であるフランス語版の世界大会でも優勝している。この時も国際的なニュースになり、話せもしない言語でゲームに勝てたのはまぐれに過ぎない、という見方がされて来た。
だが、先月、スペイン·グラナダ市で行われた「2024年・スペイン語スクラブル・ワールドチャンピオンシップ」で、彼は、それがまぐれではなかったことを証明したことになる。
膨大な数の単語の綴りを覚える
話せないスペイン語で、どうやって勝つのか?海外メディアによれば、フランス語版のチャンピオンになった時と戦略は同じで、膨大な数の単語の、意味は無視して、スペリングだけを記憶するのだそう。
Richardsさんをよく知るYves Brenezベルギー·スクラブル協会副会長は、彼の才能についてこう言っている。
「フランス語版の挑戦は常軌を逸したことでした。その時彼は、フランス語のボキャブラリーをたった9週間で覚えたのです。彼にとって単語は、英文字の組み合わせに過ぎないのです」
また、彼が最初にスクラブルを競技としてプレイしたニュージーランド·クライストチャーチ·スクラブル·クラブのJohn Baird書記官は、こう話す。
「彼は1ページの文書を見て、それを丸ごと覚えてしまえるのです。写真のように頭の中に焼き付くのです。加えて彼には、文字の順番を入れ替えて単語を作る優れた能力もあります」(了)
出典元:Odditycentral:Man Who Doesn’t Speak Spanish Wins Spanish-Language Scrabble World Championship(12/6)
Source: Switch News