2024
11.30
11.30
第6回 「網野史学」が持つ二面性――天皇はなぜ滅びなかったのか
「つくる会」に対抗する「正しい」歴史叙述として、当時嘱望されていたのが網野善彦の「網野史学」に他ならなかった(C)時事
(前回はこちらから)
「日本史」を語る上野千鶴子
歴史を様々な「物語」のあいだの闘争として見る姿勢において、そしてその限りにおいてのみ、上野千鶴子と坂本多加雄は共通点を有しているのではないか。それが前章でわれわれが見てきたことである。
しかしそれならば上野千鶴子はどのような「物語」を語るのだろうか。そもそも語りうるのだろう…
Source: Foresight