2024
10.04

タイ首相、ACDサミットで『アジアの世紀』の方針を発表

国際ニュースまとめ

タイ政府は、2025年にアジア協力対話(ACD)の議長国を務めるにあたり、「アジアの世紀」の方針を推進するためのビジョンを明確にしました。特に、加盟国間の連携強化に注力し、「スポーツ外交」などの取り組みを通じて文化的な違いを乗り越え、国際関係を強化する方針です。2024年10月3日にタイ国営メディアNNTが伝えています。

ペートンタン・チナワット首相は、カタール・ドーハで開催された第3回ACD首脳会議で演説し、スポーツが平和と協力の促進に果たす役割を強調しました。2022年FIFAワールドカップの成功を収めたカタールを称賛し、スポーツを通じた国際的な連携の強化が可能であると述べました。

ペートンタン首相は、35カ国の加盟国指導者に対し、タイの戦略的な優先事項を提示しました。特に、農業や食品生産分野での強みを活かし、貿易ネットワークの拡大や世界の食料供給チェーンの強化を目指す方針です。また、タイは陸上、鉄道、水上交通のインフラ整備に大規模な投資を行い、空港の容量拡大にも取り組んでおり、東西を結ぶ重要な拠点としての地位を確立しつつあります。

さらに、ペートンタン首相は、加盟国が協力して新しい貿易ルートを構築し、経済成長を促進することがアジアを世界の経済ハブとして位置付ける鍵となると述べました。2025年のACD議長国として、タイは「コネクティビティ」「科学技術」「教育と人材」「食料、水、エネルギーの安全保障」「文化と観光」「持続可能な開発」の6つの協力分野に重点を置く予定です。また、「貿易と投資の協力」という新しい柱を設け、域内貿易のさらなる活性化を目指す考えです。

加えて、ペートンタン首相は、ACDがアジア唯一の大陸横断的な協力枠組みであることを強調し、気候変動や地政学的リスクといったグローバルな課題に対処するための協力が必要であると述べました。

さらに、ペートンタン首相は世界の金融システムの見直しを呼びかけ、特に発展途上国に利益をもたらすバランスの取れた強靭な金融システムの構築が不可欠だと強調しました。このため、2025年には国際金融システムの改革に関するハイレベル会議をタイで開催し、より包括的な金融構造の実現を目指す方針です。

■Thai PM Presents “Asian Century” Agenda at ACD Summit|NNT

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Source: タイランドハイパーリンクス