10.02
【2025年春・花粉飛散予想】ほとんどの地域で大量飛散の見込み。西日本では、平年比で200%を超える地域も
来年2025年春の花粉飛散量は、西日本や北陸、関東北部で2024年を大きく上回る予想で、ほとんどの地域で平年(2015〜2024年の平均飛散量)と比べても多くなる見込みです。中でも西日本では、平年比で200%を超える地域もあり、過去10年で最多に匹敵する大量飛散になるとみています。
一方で、北日本では、2024年を下回る地域が多い見込みですが、平年と比較すると平年並の地域が多くなる予想です。
関東南部や甲信、東海では、2024年並みの飛散量の見通しです。
全国平均では、平年比166%の飛散量となる予想です。
» ウェザーニュース 花粉飛散予想
西日本では飛散量が増える「表年」傾向が顕著に
このため、来年2025年が飛散量が多くなる「表年」傾向となる西日本や北陸、関東北部では、前年より大幅に飛散量が増える見込みです。特に西日本では大量飛散となるおそれがあり、過去10年で最も多いか、もしくはそれに匹敵する飛散量となる予想です。例年以上の万全な対策が必要となります。
また、来年2025年が飛散量が少なくなる「裏年」傾向の北海道や東北北部でも平年並の飛散量を予想しているため、油断せずに対策をしっかりと行ってください。
2025年春の花粉飛散量を昨年比で見ていくと、西日本や北陸、関東北部では大きく上回り、北日本では下回る地域が多い予想です。全国平均では167%となる見込みです。
特に西日本では2024年の飛散量が非常に少なかったため、大量飛散が予想される2025年春は一部の地域では2024年の8倍以上の飛散量になると考えられます。
一方、東北北部や北海道では2024年の飛散量が多かったことから、2024年比で50%を下回る地域がある予想です。
また、関東南部や甲信、東海の一部では、2024年並みの飛散量の見込みです。
夏の天候と年ごとの増減傾向がカギ
■雄花の生長に適した夏
前年の夏に十分な日照があり、気温が上がるほど光合成が盛んになり、花粉の発生源となる雄花の生長が促される傾向があります。
・2024年の夏は日本付近で高気圧の勢力が強まる日が多くなったことで、広範囲で平年より日照時間が多く、全国的に気温はかなり高くなりました。このため、雄花の成長に適した天候でした。
・北日本の日本海側では、7月から8月上旬にかけて低気圧や前線の影響を受ける日が多く、日照時間が平年をやや下回る地域がありましたが、平年並みの雄花の生長が見込まれる天候だったとみています。
■年ごとの飛散量の増減傾向
花粉の飛散量は周期的に増減し、花粉の飛散が多い年と少ない年が交互に訪れる傾向があります。飛散量が多い年を「表年」、少ない年を「裏年」と呼びます。エリアによって増減の周期は異なり、「表年」「裏年」も異なります。夏の天候等の影響で「表年」「裏年」の区別が不明確になる年もあります。
・2024年は西日本や北陸、関東北部で飛散量が前年よりも少なくなったため、2025年は飛散量が増える「表年」になると予想しています。特に減少幅が大きかった西日本では、2025年は「表年」傾向が強く現れるとみています。
・北海道や東北北部は2024年の飛散量が前年・平年より多くなったため、2025年は「裏年」傾向が強くなり、飛散量が減る見込みです。
・関東南部や東海の2024年の飛散量は天候の影響を受けて表年・裏年が明確には現れませんでした。そのため、2025年も表年・裏年の影響は小さいとみています。
高温多照で雄花の生育に適した夏に
このため、飛散量が多くなる「表年」傾向の西日本や北陸、関東北部では前年比で大幅に飛散量が増え、飛散量が少なくなる「裏年」傾向の北海道や東北北部でも平年並の飛散量を予想しています。
油断せずに対策をしっかりと行ってください。
2025年の花粉開始時期や飛散ピークについてまとめた「第二回花粉飛散傾向」は12月上旬に発表する予定です。
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Source: HuffPost