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チュラロンコン大学が、振戦を軽減する最新のパーキンソン病用グローブを発表
チュラロンコン大学に所属するチュラロンコン王記念病院(King Chulalongkorn Memorial Hospital)の医師は、振戦(ふるえ)を自動的に抑えることができる軽量で使いやすいパーキンソン病用グローブを開発し、パーキンソン病の患者が社会生活を楽しめるようにするとともに、投薬による副作用や脳外科手術によるリスクを軽減することに成功しました。
バンコク、2023年4月10日 /PRNewswire/ — パーキンソン病(PD)患者の顕著な症状として、振戦、寡動(動きが遅く少なくなる)、筋強剛(筋肉が固くなる)が挙げられます。特に手のふるえは7割の患者にみられます。 PDの患者は体が不自由になり、生活の質が低下していきます。 現在、世界には1,000万人のPD患者がおり、そのうち15万人がタイにいます。
パーキンソン病は現在、多剤併用療法での治療が一般的ですが、すべての振戦を抑えることはできません。 振戦が非常に強い患者の場合、脳外科手術を必要とすることもありますが、高額な費用と多くの副作用のため、好ましい選択肢とは言えません。 この難問に挑んだのが、チュラロンコン大学医学部のRoongroj Bhidayasiri教授とOnanong Phokaewvarangku助教授の研究チームです。2014年には振戦を軽減するパーキンソン患者用グローブTremor-reducing Parkinson’s glovesのプロトタイプを開発し、2017年には電気的筋肉刺激を用いた携帯型振戦計測および軽減器具として特許を取得しました。 国際的な医学雑誌に多くの研究論文が掲載されており、器具の有効性を裏付けています。 今回チームは、軽量で装着しやすく、効果が高い上、類似の輸入品より安価な「第5世代の振戦を軽減するパーキンソン患者用グローブ」の開発に成功しました。
「この振戦を軽減するパーキンソン患者用グローブは、手指の筋肉を自動的に電気刺激することでPD患者の手のふるえを抑えることができる、初の医療器具です。投薬を増やさずに済み、脳外科手術のリスクも減らすことができるのです」Onanong助教授はこのように論じています。 この器具は、次の3つの主要なコンポーネントで構成されています。筋肉刺激装置を搭載した手袋、操作パネル、そして器具を制御し、ふるえや刺激の情報を保存して分析するためのアプリケーションの入った携帯電話です。このパーキンソングローブはBluetooth接続で動作します。
このイノベーションは、国家イノベーション庁(公的機関)と高等教育科学研究イノベーション省より、社会および環境分野におけるナショナルイノベーション賞(民間部門)2022(National Innovation Award in Society and Environment (Private Sector) 2022 )を授与されています。
記事全文はこちらhttps://www.chula.ac.th/en/highlight/109695/
詳細については、チュラロンコン王記念病院パーキンソン病と関連疾患エクセレンスセンターのRoongroj Bhidayasiri教授の携帯電話 +668-1107-9999にご連絡いただくか、www.chulapd.org をご覧ください。
問い合わせ先:
チュラーコミュニケーションセンター
メール:Pataraporn.r@chula.ac.th
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