03.29
転職面談の3人に1人は「現職にとどまるべき人」?コンサルが考える転職しない方がいいパターンTOP3とは
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「転職すればもっと良い条件で働けるのではないか」
「異動ができないから転職しようと思ってる」
そう思って転職活動をしている人は、一度立ち止まってみる必要があるかも…?
エン・ジャパンが運営するミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』の転職コンサルタント126人に「転職すべき人・現職にとどまるべき人」についてアンケート調査をしました。
「面談を行なった方のうち、転職せずに現職にとどまるべきと思う方は全体の何割ほどですか」という質問に、「3割以上」と回答したのは54%。つまり、半数以上のコンサルタントが「少なくとも面談した3人に1人は現職にとどまるべき人」だと思ったということです。
コンサルタントが現職にとどまるべきだと思った1番の理由は、「本人の希望と、転職市場での市場価値にギャップがある」から。
例えばこんな事例が紹介されています。
・現職での給与条件、労働環境に不満があり、転職することによって、良い条件で働けると誤認していた
この事例に対し、転職コンサルタントは「転職市場を見たとき、ご本人の給与、労働環境が悪いとは言えない。現場の業務を突き詰めれば、取り巻く環境を変えられるのでは」とアドバイスしたそうです。
続いて2番目に多かった理由は、「現職企業の待遇が良く、現職以上の待遇での転職が難しい」ということ。例えばこんなケース。
・現職の方針や体制に不満があって転職を希望しており、なおかつ年収、休日、福利厚生の待遇が好条件な仕事を求めている
転職コンサルタントはこの事例に対して、「キャリアを生かせる求人案件はあっても、年収・年間休日・福利厚生を維持することは難しい」とコメントした上で、「転職にあたっての優先順位を整理し、妥協点を見つけてみては?」とアドバイスしています。
3番目に多かった現職にとどまるべきと思った理由は、「キャリアアップできない理由が会社にあると思っている」こと。
例えば「現職にて異動ができない」ことを理由に転職を考えているケース。この事例の場合、新しい職種へのチャレンジを希望していたり、経験が少ない分野への転職であったりするにもかかわらず、現職と同等以上の待遇を求めていたようです。
これに対して、転職コンサルタントは「転職するよりも、社内異動のほうが容易なことがほとんど」とコメント。「現職で異動をするために実際に動いたかを確認しました。仮に転職をする場合は、処遇面が下がることはほぼ間違いないので、それでも新しい環境を希望するのであれば、サポートする」と伝えたそうです。
逆に転職すべき理由TOP3は「今後やりたいことと、転職理由に整合性がある」、「現職企業では、本人の希望が絶対に叶わない」、「現職企業に将来性がない」でした。
どうすれば転職すべきかどうか見極められるのでしょうか?その方法として、「解決したい課題を整理し、解決方法を検討する」「キャリアの棚卸しを行ない、キャリアプランを見直す」などが挙げられました。
最後に、転職キャリアコンサルタントからのアドバイスを紹介します。
「まずは転職するか否かで答えを出そうとしなくてよいです。少しでも別の機会、可能性に興味があるのであれば、情報収集を兼ねて転職活動をしてみるのはありだと思います。転職活動を通して、転職するか否か、するとしたらどこがよいか、走りながら考えた方が情報精度は高まると思います」
「なぜ転職に対して悩んでいるのか、転職したとき、しないときのメリット/デメリットや現職に残った場合、転職した場合の10年後の自分を想像し書き出してみることをおすすめします」
Source: HuffPost